罪
一週間休んでました(事後報告)
今回ほぼ会話です
ーー
「やぁ久しぶり」
「お前アイツと関わり有ったのか」
「そんな無いよ で、疲れてるみたいだけど何が有った?」
「あったとしても何でお前に言わなきゃならない」
「仮に間違ったら死んじゃう様な事とかしてたら僕らも道連れだからね。流石にまだ死にたく無いって言うか、他にもやりたい事が有るって言うか」
「……」
「話変わるけどファムって誰だか分かる?」
「えっと……」
「幻使う人」
「え?」
「知らないなら良いよ」
記憶力はそこまで悪く無いはずなんだけど、この世界に来て短いし…… 斥力で身体飛ばしてる時に打ち所が悪かった?
念の為ニーナね言っとくか
「話戻すけど、君が死んだら僕はまだしも彼女達も死ぬ。 市川って人をどうしても殺したいとかでも無いんだろうし、もっと自分を大事にしなよ。 じゃないと不意の一撃で終わるよ」
累は少し前の背後から心臓を抉り出された時を思い出して少し青ざめた。
「………」
「思い当たる節が有るのは予想外だよ。君は体力が多いみたいだけどソレでも疲れって溜まるからね」
「ソレを言う為だけに来たのか?」
「いいや 君が疲れるだけの事を聞きたい。取引しよう」
「取引?」
「罪を被ろう。薄々気づいてる筈。彼女、伊上が最終日に更地にした事」
「……っだとしてもお前がどうやって被っーー」
「悪魔憑き。 簡単に言えば、自分の体が無防備になる代わりに他者の体を動かせる」
「僕が動かしたのは、分かりやすく役割で言うと、法王、恋人、運命の和、逆さ吊りの男に節制、と後は、忘れた。邪魔されたせいで一人しか殺せてないね、君にも節制の時邪魔されたし」
「テメェよくもまぁそんな事が言えたな」
「数だけで言うならあの女が多く殺してる。僕は三人だけど、あの時あの範囲に居た人は君含め五人以上居たよ。見てた範囲でも。魔術師に隠者に君に正義に審判に星。六人だ。 いや、五人か」
「………」
黒川は後ろを向いて考える素振りをしながら淡々と
「けどソレだとおかしいんだよね。方向的に君がいる事は分かってるだろうし、少しの間離れていただけで、君のいる斜線上にアレを打つのは、ね。おかしい。つまり真犯人は」
「やっぱクソ主催者か…… ソレはソレとして、後でお前。俺はもう知らなかったとは言え殺してるからもう終わったで済ますが、謝っとけよ」
「変なとこで真面目だね…… ソレでどうする? 殺人犯だって肩書きや、君の擁護で言っても信じてはくれないだろうし、ココは僕が罪を被って、君は本当の事。彼女に対しては主催者に操られてたって事を黙っておく。又は当の本人に言わせる。だからソレまで僕は罪を被っておく。でどう?」
「悪いな…… ソレで疲れた理由だっけか、ちょっと前になるんだが」
「話が分かるね」