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 遠くから見るとあの島って、なんかデカいドームみたいだな、あの島の面積は分からないが絶対アレと同等かソレ以上の擬き絶対複数居るわ。もうあんなのゴメンだ

「なーに?
そんなにアレが珍しい?」
「お前壁とか無いのか?」
「壁なんて作ってる暇無いでしょ」

だからって初対面で図々しく絡んでくるか?
ソレともコレが普通なのか?

「みんな待ってるよ」
「他の奴の傷は大丈夫なのか?
船でどの程度かかるか知らないが怪我治す方が先決だろ、治療が終わってないなら終わった後で聞く」
「君もお腹切られてるのに良くもそんな事言えるね」
「俺は良いんだよ
傷は止めてあるから」
「因みに言うけど終わってるよ」
「そうか」

 累は船の中に入り、少女に先導されながら「会議室」と書かれた部屋に入っていった。
中には累が助けた2人と顔の知らない3人が居た

「先に私達を助けてくれてありがとう、礼をーー
「いらない、目的が偶々噛み合っただけだ
ソレで質問なんだが、お前ら同じ様な服を着てるって事は、何処か同じ所に所属でもしてるのか?」
「あぁ、能力者の学園にいるって感じだな」
「へー……」

ん?って事は戦いにもう参加しない様にするには着いた瞬間から逃げないとダメなのか?
もしそうならしんどくなるだろうな

「コッチも良いか?」
「どうぞ」
「お前何処の島出身だ?」
「言っても分からんないと思うぞ
日本だ」
「何処って?」
「だから日本
って言っても
俺異世界から来たから多分日本は無いと思う、後島についても教えてほしい」
「異世界?」

 一瞬空気がピリついたが累は気にした様子は無く淡々と語った。途中相手は質問し、累は内心「コレいるか?」と思いながら質問に答えていった。そして一通り話をして、ドンと机を強く叩き、強制的に終わらせた。

「もういいな、
この世界の事教えてもらうぞ」
「もっと聞きたいんだが」
「元々俺が質問する側だからな
ココは船の中だ
時間が余れば着くまでは幾らでも出来るだろ。
この船は何処に向かってる?
俺の故郷聞いた時「国」じゃ無く「島」って言ったよな、偶々か?理由が有るならその訳は?」

「島はお前のとこの国で良いと思う、独自の環境や発展を別々に遂げてる、島は十一有ると言われてる」
「有ると言われてる?」
「十一個目は架空の島なんだ」
「そうかもういい、島の名前は後で調べる
十の島が中心なんだな」
「じゃあ説明しやすくする為に名前を教えておくと、モンスターが居たのがオスクウェ島、そして今向かってるのはリクス島って言う能力者の島、最初は無人島だったけど開拓して能力者が住むようになってる
一応殆どが学生」

 学園都市ってヤツか?しかし能力者が早死になのか
若しくはアレとの戦闘とかで死んでるとかか、特に何が有るか知らないが害なんて中に入らない限り無さそうだけどな、しょうもない理由なら絶対参加しないししたくもない。

「もういいか?」
「あぁ、着くまでに色々聞かせてもらう」
「言っておくが俺が分かる範囲しか言えないからな」

 そして色々な質問や意味の分からない質問をされていると島についた様だった。累の体感では約半日程で着き、そして船から降りると誰かが立っており、通り抜けようとすると首に剣を当てられ

「失礼ですが貴方は?」
「何で名乗らないといけないんだ?」

 一触即発の空気の中で累が助けた組のリーダーが止めた

「この人は島でやられるギリギリの所で助けてくれた恩人、名前は累
そしてコッチはこの島を自治してる人の1人リシュルさん」

一触即発の空気の中で累が助けた組のリーダーが事情を説明し、リシュルは剣を鞘に収めた。

「彼らを救っていただきありがとうございます
今しがたのご無礼お許しください」
「コッチも事情説明しなくて済まなかった」
「少しお話しを聞いてもよろしいですか?」
「あぁ」
「私もついでに行くけど良い?」
「どうぞご勝手に」
「お前クソ主催者の回し者じゃ無いだろうな」
「違うよ、でもクソ主催者って誰?」
「最悪な事に本人が名乗り出ない限り分からない」


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