-
街で一番の天才剣士だったアルバート。
しかし彼は五年前、前触れなく剣を扱うことが出来なくなってしまった。
それでも鍛錬を続けていたところ、藁にも縋る気持ちでたどり着いた洞窟で『ひのきのぼう』を手にする。
だがアルバートは知らなかった。ひのきのぼうには、美少女の人格が宿っていたことを。
「妾はお主が今しがた抜いた木の棒の――『ひのきのぼう』の人格じゃ」
「ひのきのぼうの……人格ぅ?」
「左様。ひのきのぼうは聖剣じゃからな!」
「棒なのに?」
「む? じゃあ聖棒じゃ!」
「なんか適当だなおい……」
――かくして、かつて天才の名をほしいままにした剣士と、ひのきのぼうの人格を名乗る謎の美少女との大冒険が幕を開ける。0クル
カテゴリー内順位1641位 / 8,888件
ジャンル内順位846位 / 4,303件
(1)
-
レウス・アルガルフォンの【潜在魔力】は0000であり、魔法の素養と呼ぶべきものは皆無だった。
魔法の才能がないとわかっても一流の冒険者になる夢を諦めず、毎日努力する日々。
そんなレウスは、ある日ひょんなことからファイアーボールの魔道書を手に入れる。
ヤケクソでファイアーボールを唱えてみると、明らかに異常な威力のファイアーボールが発射される。
「……え。なに、今の……?」
驚く彼のステータスには<ファイアーボールLV10>の文字が。
そして彼は気づく。【潜在魔力】は実は0なのではなく、10000だったということを――0クル
カテゴリー内順位1641位 / 8,888件
ジャンル内順位846位 / 4,303件
(7)
-
春風 湊(はるかぜ みなと)、十七歳。
ごく普通の高校生である俺が帰宅すると、家の中で美少女が泣いていた。
「あなたの魂を奪いに現世に来たんですけど、魂が強すぎてとれないんです……っ」
え、なにそれ聞いてないんですけど!?
というか今これどういう状況!?
「魂を奪うのに失敗して、行くあてが無くなってしまって……」
よくわからないけど大変らしい。
この子かわいいし、外に追い出すのは気が引けるなぁ……そうだ!
「もしよかったら、俺の家に住めば?」
「え、いいんですか……?」
尋ねる彼女にコクンと頷く。
だから、何が言いたいかというとつまり――俺、死神と同居することになりました。0クル
カテゴリー内順位1641位 / 8,888件
ジャンル内順位846位 / 4,303件
(1)
-
辺境の町に住む融合魔術師、レナルド。
彼は人知れず、ひたすらにスライムの魔石と木剣を融合し続けてきた。
そんな生活も十年を超えたころ、レナルドは融合魔術の到達点である『融合の極意』へと到達する。
それと共にレナルドの前に現れたのは、エウラリアという融合を司る妖精。
エウラリアはレナルドの常軌を逸した生き方に驚愕する。
「えっ、十年以上もスライムと木剣だけ融合してたの!?」
「そうだが……何か問題があるのか?」
「いや、問題はないけどさ……でもすごいや。そんな人初めて見たよ。面白いねキミ、気に入った!」
「そうか」
「ねえ、もしこの町に思い入れがないならさ――旅をしようよ、レナルド」
元気がありあまる妖精に背中を押され、レナルドは王都に店を構えることを目標にして町を旅立つのだった。0クル
カテゴリー内順位1641位 / 8,888件
ジャンル内順位846位 / 4,303件
(2)