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「…………は?」 「だから、これをやると言っておるじゃろう」 一体目の前の老人は何を言っているのだろうか。 「要らないです」 「拒否権は無しじゃ。受け取れい」 授ける受け取るの関係であれば受け取る側にも拒否権が有るのが通例だが、目の前の老人はそんな事お構い無しの様だった。これが噂の老害か。 「無いなら自分で作ります。はい、できました。拒否します」 「権利などそうそう簡単に作れる物ではないわ。ほれ、手を出せ」 只の一般人如きに権利を創造する事はできないらしい。 「衛兵を呼びますよ」 「全く最近の若者は直ぐに衛兵だ衛兵だと言いおって、自分で何とかしようという気概は無いのか……」 お前だよ、と突っ込んだ。 「呼びますね」 「なら儂はお主に物を奪われたと叫ぼう。なに、そのポケットに入ってる財布を儂の物だと主張すればお主に勝ちの目は有るまい」 この老害は只の老害では無かったらしい。外道老害だ。 「あ、僕今財布持ってないんで。えぇーい⸺」 「あっ、待てぇ! 待て待て待てぇい! 一度でいい! 一度でいいからこれを持ってみろ!」 衛兵召喚を実行に移そうとした途端老害が暴れ始めた。両手で持つ白い物体をグイグイと押し付けてくる。正直触れる事すら嫌だったが、 「一回持ったらもう黙る?」 「うむ。誓おう」 らしいので仕方無く持ってやる事にした。生い先短い老害の余生を牢屋の中の孤独で埋めるのも良心がやや咎めたし。やや。 男は老害の差し出す白い物体を受け取った。 途端、老害の姿は幻の様に掻き消えた。 「……やられた」 白い物体⸺トイレを持った男は往来のど真ん中に立ち尽くした。 ・この作品は『小説家になろう』『カクヨム』『pixiv』『エブリスタ』『アルファポリス』『ハーメルン』『ノベルアップ+』『ツギクル』『暁』の計九サイトに掲載しております。 ・本作は練習作品です。なので改善点や駄目駄目な点、文句等有りましたら遠慮無く感想にて御報告お願いします。
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最後の異世界転生譚 ――Echoes Beyond the Aurora Manuscript――
霊園の隠者は、紀元前の空白を語る。 『アウロラ写本』――それは、この世で知らぬ者はいない聖書であり、未完の神話である。 隠者は青年に向かって、「現代と紀元前を結ぶ空白の時代を知っている」と言い、写本に記されることのなかった女神達の歴史を話し始めた……。 「どこから話すべきか……そうだな、やはり黄昏の女神、アーミラから始めよう。 苛烈を極めた時代を生きた、彼女達の物語――」 ❖ 内気な少女アーミラは、亡き師匠との約束を守るため魔呪術の才をひた隠して生きていた。たとえ集落の者達から疎まれ、石を投げられようとも抵抗しなかった。 しかし、領主の娘は師匠の形見を我が物顔で使っていた。 「返してください……! これは、私の……っ、お師様のものです!!」 「はあ!? 気安く触らないでよ乞食のくせに!」 怒ったアーミラは我を忘れ、隠していた力を発揮する。 その才覚は天上の神の目に留まり、継承者誕生を告げる鐘の音と共に魔術陣が空に現出した。 アーミラは運命に選ばれた。 その胸に三女神継承者、天球儀の印を宿して―― 「ずっと、何かから逃げてるような気がしてた……向き合わなくちゃいけないことがあるんじゃないかって……だから、だからこの旅で何かが変わるんじゃないかって思うんです……」 記憶を取り戻すため、逆境に立ち向かうため、アーミラは同じ刻印を持つ仲間とともに旅立つ。 向かうは前線、黄昏へ向かう世界の中で、アーミラは失われた記憶を取り戻せるのか。そして世界の真実に辿り着けるのか――! ❖ ❖ ❖ 異世界の空気感を表現するため文体を硬くずっしりしたものにしています。 戦闘描写や伏線も盛りだくさんなので是非読んでみてください。 ※星空文庫にて完結済み。元タイトル『最後の異世界転生譚 ――Echoes Beyond the Aurora Manuscript――』
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記憶と魔力を婚約者に奪われた「ないない尽くしの聖女」は、ワケあり王子様のお気に入り~王族とは知らずにそばにいた彼から、なぜか溺愛されています!
❖捨てる王子あれば、拾う王子あり‼️気づかない二人のすれ違い、焦れる王子の片想い❖ 婚約者を邪険に思う王太子が、婚約者の功績も知らずに婚約破棄を告げ、記憶も魔力も全て奪って捨て去って――。 ハイスぺのワケあり王子が、何も知らずに片想いの相手を拾ってきたのに、彼女の正体に気づかずに――。 ▲以上、短いあらすじです。以下、長いあらすじ▼ 膨大な魔力と光魔法の加護を持つルダイラ王国の公爵家令嬢ジュディット。彼女には、婚約者であるフィリベールと妹のリナがいる。 妹のリナが王太子と父親を唆し、ジュディットは王太子から婚約破棄を告げられた。 しかし、王太子の婚約は、陛下がまとめた縁談である。 ジュディットをそのまま捨てるだけでは都合が悪い。そこで、王族だけに受け継がれる闇魔法でジュディットの記憶と魔力を封印し、捨てることを思いつく――。 山道に捨てられ、自分に関する記憶も、魔力も、お金も、荷物も持たない、【ないない尽くしのジュディット】が出会ったのは、【ワケありな事情を抱えるアンドレ】だ。 ジュディットは持っていたハンカチの刺繍を元に『ジュディ』と名乗りアンドレと新たな生活を始める。 一方のアンドレは、ジュディのことを自分を害する暗殺者だと信じ込み、彼女に冷たい態度を取ってしまう。 だが、何故か最後まで冷たく仕切れない。 ジュディは送り込まれた刺客だと理解したうえでも彼女に惹かれ、不器用なアプローチをかける。 そんなジュディとアンドレの関係に少しづつ変化が見えてきた矢先。 全てを奪ってから捨てた元婚約者の功績に気づき、焦る王太子がジュディットを連れ戻そうと押しかけてきて――。 ワケあり王子が、叶わない恋と諦めていた【幻の聖女】その正体は、まさかのジュディだったのだ! ジュディは自分を害する刺客ではないと気づいたアンフレッド殿下の溺愛が止まらない――。 「王太子殿下との婚約が白紙になって目の前に現れたんですから……縛り付けてでも僕のものにして逃がしませんよ」 幻の聖女を巡って交差する──すれ違いからはじまる溺愛──。 嫉妬心剥き出しの、逆シンデレラストーリー開幕!
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旦那様、それはいくらなんでもキャラ違いすぎじゃありませんこと?~心の声が聞こえるようになった侯爵夫人は、いつも罵倒ばかりしてくる旦那様の本当の声を知る~
侯爵夫人のオリビアは、他人の心の声が聞こえるというスキルに目覚める。 そこで彼女は、夫であるレオンの心の声を聞いてみることにした。 どうせ罵倒の声が聞こえるだけなんだろうけど……。 オリビアはレオンに酷く嫌われている。 結婚してから一年経つが、冷たい言葉や態度を浴びない日はなかった。 だから、心の中でも罵倒されているに違いないと思っていたのだが、 【今日もオリビアはかわいいな】 聞こえてきたのは、まったくの予想外。 罵倒とは正反対のものだった。 レオンは心の中ではずっと、オリビアに好意を向けていた。 でも彼は、本心を表に出せない事情を抱えていた。 そのことを知ったオリビアは、レオンとの距離を縮めようと決める。 ※オリビアのスキル使用時の他人の心の声は【】で表しています。 ※他の投稿サイト様にも掲載しています。
23クル
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「白いものを食べないと消えちゃう神様」が支配する真っ白な世界に、高校生の男女が迷い込んだ!ツッコミが光る男子と、魔法好きな暴走女子を引き連れ、元の世界に帰る旅へ出発! 帰る為にはたくさんの異世界を巡らなきゃいけないんだけど……ボケが多過ぎて進まない! この旅、本当に終わるの!? 笑いとカオス満載のハイテンションギャグファンタジー、開幕!
8クル
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"デスティーノ・ジラソーレ"。 大明元年。日伊戦争に敗北した日本では、俗に言う大明天皇の"聖断"により、無条件降伏の受諾が決定。結果イタリアの植民地と化した日本は、イタリア領ジパングへと改称するに至ったのだった。 * 時は流れ、本国に倣い、ジパングでも死刑を含めた残虐刑の一切が廃止されて久しい大明43年。 敗戦直後と比べて福利厚生が整えられてきた一方で、裏ではイタリアマフィアが悪行の限りを尽くしていた。 世間の流れに甘えた犯罪者たちと、事実上お役ごめんとなった警察組織。ここはイタリアと日本が融合した、ユートピア。 主人公の日楽陽(あきらはる)は、とある楽器店に勤める"普通"の23歳……のはずだった。 あの日、マフィアの世界に巻き込まれるまでは。 自らを『死刑執行人』と名乗るおかしなマフィアたちとの出会い。狂った世界で陽(はる)を待つのは、真実か死か。 目には目を。歯には歯を。悪には悪を。 どうしようもねぇクズには俺たちクズが制裁を! 元自警団のマフィア×一般人が織りなす、勧善懲悪エンタメサスペンスがここに開幕! 拳銃? ナイフ⁇ そんなのいらない! 私はトランペットで生き残るーー! ※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。なお、作中に暴力の描写がありますが、決して暴力行為を助長するものではございません。
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ラリオン・バームクーヘン ~愉快な奴らと投げっぱなし異世界チックコメディライフ~
~人も魔物も妖精も、ここは天下の無法地帯!~ 1羽の鳥がならず者たちに追われていた。 「ひゃぁっ、お助けぇっ!」 「ふっ、俺に任せな。おりゃあ!」 「ぎゃー!」 印籠のような物を見せて、あまりの眩しさにならず者たちは逃げていった。 鳥を助けたポンチョ姿の男は言った。 「賞金首にでもなったかい? 鳥さん」 「しょうきんはしょうきんでも、渉禽なんです」 「そのちんちくりんでボテっとした形(なり)、しかも眼鏡かけてる! 珍鳥じゃないか」 「ふっふっふ、よくぞ分かりましたね……。ワタクシこそ、かの先住民族『アヤシラ族』なのですよ!」 「な、なにぃー!」 首根っこをつかまれたアヤシラ族の鳥は、その後換金されたのだった。 「これあらすじですか?」 「嘘ばっかじゃな」 前キャッチコピーとタイトル ~愉快愉快晴れ晴れ異世界チックコメディチックファンタジーの始まりです!!~ 「ラリオン・バームクーヘン」 ★この作品はフィクションです。実在する人物、団体、事件などには一切関係ありません。
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破滅確定の悪役貴族、【絶対快眠】スキルで最強魔法使いになったので、学園スローライフを満喫する
現代で病死した俺は、RPGの世界に“破滅確定の悪役貴族”として転生してしまった。 家族には見限られ、勇者には蹂躙され、最終的には追放される未来が確定している……。 さらに俺のユニークスキルは、どこでも最高の睡眠環境を作り出せる『絶対快眠(スリープキング)』 戦闘や魔法には役に立たないとされる“ハズレスキル”だ。 しかし、よく考えたらこれは魔力や疲労を即座に回復できる最強スキルなのでは? 魔法訓練を繰り返せば、無限に鍛えられる! かつてのレオンは勇者への劣等感から破滅へ突き進んでいったが、俺は違う。 このスキルを活かし、悪役の運命をぶち壊してやる! 絶対に破滅しないため、俺は“睡眠チート”で強くなる! だが、周囲の認識も次第に変わっていき―― 「……あれ? もしかして俺、悪役じゃなくて“英雄”ポジションになってない?」
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攻撃すると強制的に逃げる戦士と、戦闘終了まで絶対に逃げられない魔導士。最悪な相性の二人が組んだ結果、なぜか魔王と戦って世界を救う英雄になるようです。
戦士グレースは、ある日不思議なナイフを手にしたことで「一度攻撃すると必ず逃げてしまう」という呪いのような能力を得てしまう。 一方、魔導士のファインは、ガントレットの影響で「戦闘から絶対に逃げられない」体質になっていた。 まるで正反対の宿命を背負った二人は、ひょんなことからパーティを組み、冒険を共にすることになる。 しかし、二人の持つ意志を持つ武具は、ただの道具ではなく、彼らを翻弄しながらも強大な力を秘めていた。 さらに「羞恥心」を糧に魔力を高めるダイヤモンドに魅入られた魔導士ノアルも仲間に加わり、三人と三つの武具は復活した魔王に立ち向かう。 奇妙な絆で結ばれた三者三様の仲間たちの冒険は、世界を巻き込む戦いへと発展していく。 戦士と魔導士、そして意志を持つ武具たちは世界を救えるか……!? ※10万字程度で完結予定です。最終章を仕上げているので、完結をお約束します!
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1980s洋楽創作物語「Everything for You」すべての始まりは、スターライトの夜――
1980年代、若さあふれるロンドンのバンド「The Starlight Night」。初めての来日公演でフロントマンのジェムは、これまでの歩みを振り返る。 複雑な家庭環境、パンクスたちとの荒れた日々。再会した弟フレッド、日本人のヤス、マーク、トニィと結成したバンドは、プロデューサーやレコード会社の圧力を受けつつも、夢へと突き進む。メンバーそれぞれの悩みや恋愛模様、隠された過去……そして未来を左右する選択が、彼らを待ち受けていた―― 物語には1980年代の名曲が、たくさん登場! 当時のヒット曲の数々が彼らの物語とつながり、曲紹介やYouTubeリンクを通じて、音楽を感じながら物語を楽しめます。 さらに20年ぶりに描きはじめたイラストで、物語のシーンも鮮やかに! 来日公演を終えた彼らが選ぶ次のステージとは――? 音楽、友情、恋愛、家族の絆が絡み合う、青春ストーリー。物語の世界を楽しんでいただければ嬉しいです☆ 【告知】 7章は2025年4月末から再開予定。舞台は1970年代へ――弟と父が過ごした日々を、60〜70s楽曲と細やかな伏線の回収と共にお送りします!
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