【現代×妖怪×和風 妖怪たちによる妖怪退治! 妖怪だらけのバトルアクション小説】
今年から高校生活を楽しむ少女、土御門紗月(つちみかどさつき)は街の中心から少し離れた、剥がれかかったテナント募集中の張り紙がガラス窓に貼ってある、少し寂れた3階建ての小さなビルへと赴く。
そして、階段を登って"4階へと"たどり着きドアを開けた。
そこにいたのは紗月の友人であり銀髪褐色肌の少女、白銀玄々(しろがねくろろ)。
玄々は2本の角と銀色の綺麗な獣のような尻尾をもつ「鬼」であり、人間社会を守る妖怪集団「御庭番」の一員だった――
妖怪が物語の中だけの存在となった現代で、人間たちは平和に暮らす。そして、妖怪たちはそんな人間社会に紛れ、静かに隠れて暮らしていた。だが、一部の妖怪たちは隠れ住むことを拒否し、闇に紛れ人々を襲う。
このまま「怪異」が暴れてしまえば妖怪の存在が明るみに出てしまい、人間社会は混乱し、ふたたび人間と妖怪の戦争が起きかねない。そう考えた一部の妖怪たちは、自らが同胞を討つという決断を下した。
それら人間に仇なす妖怪たちは「怪異」と呼ばれ、
「怪異」を討ち、人々を守る妖怪集団を「御庭番」と呼んだ。
鬼に天狗に付喪神! 妖怪だらけの活劇譚、ここに開演!
――これは表の歴史に残ることのない、百鬼(ようかい)たちの歴程(ものがたり)。
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