噤みの森(つぐみのもり) (外部サイトで読む

べにさし

 ――旅人は、過去の『災い』を背負っていた。
 正体不明のその重荷をあきらかにするために、賢者と言われた魔法使いの名を求め、遠く、旅立ったのだった。

 山麓の南にひろがる森には、魔法使いが住んでいる。
 そんな噂の立つ森に、もっとも近い宿場町に到着した旅人は、曰くありげな一本の杖を手に入れる。
 不穏な杖を道連れに、はるばるのぞんだ噂の森へついに足を踏み入れ、道中、理解しがたい珍事にたびたび遭遇し、戸惑いながら、命からがら前進する。
 やがて、鬱蒼たる森の夜。
 夢に語りかけてくる、少女の声。

「それはなんだ? おまえはなにを持っているのだ?」

 重荷の力に興味をいだいた幼い声が言った。

「案内する」

 夢から覚めた旅人は、声のぬしの姿を知り、困惑しつつも従って、あとを追う。
 そうして森の深みへと、導かれ。
 人里離れた木々の狭間に、唐突に現れたのは一人の男。
 ひたいに異能のしるしを示す、魔法使いだった――。



【※】物語全体の構成を書いたものが活動報告にあります。そちらはネタバレを含みます。
【※】更新日のお知らせは活動報告で行ってます。

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AI分析による作品総評

ツギクルくんから

2021/06/30 10:10:12

いつもWEBコンテンツポータル「ツギクル」をご利用いただき、ありがとうございます。
ファンタジーブレインで分析した結果、ファンタジーとの相性は522aiと判定されました。
ファンタジーだけでなく、様々なジャンルの要素が散りばめられているようですね。
テンポが良い作品ですね。
全体の印象からすると、歴史・時代の要素も多くみられますので、より意識してみても良いかもしれません。
とても自然な文章で書かれていて、つまるところもなくスムーズに読み進めることができますね。
あとは分析結果の「文章の傾向」を参考に調整をしてみると、より良くなると思います。

まるで異世界に旅立ったような気分で楽しませていただきました!
ファンタジーならではの分析結果を是非、小説執筆の参考にしてみてください。これからもツギクルをよろしくお願いします!
流行が変わると評価も変化していきますのでまた読ませてくださいね!

基本情報
構成要素分析と相性診断
ファンタジー
  • 文章の読みやすさ

    読みやすい読みにくい

    • 一文の平均文長

      13文字

      ちょうどいいね

    • 平均句読点間隔

      12文字

      ちょうどいいね

    • 改行までの文字数

      15文字

      ちょうどいいね

    • 名詞の出現率

      20.69

      ちょうどいいね

    • 動詞の出現率

      10.79

      動詞がちょっと少ないかな

    • 接続詞の出現率

      0.1772

      ちょうどいいね

    • 受動態の出現率

      0.6705

      ちょうどいいね

  • 文章の傾向

    硬い軟らかい

    • ひらがな出現率

      46.14

      ちょうどいいね

    • 特殊語の出現率

      19.52

      ちょうどいいね

    • 地の文とセリフの割合

      9:1

      セリフがちょっと少ないかな

    • 空行率

      25.60

      空行がちょっと少ないかな

  • 文章の構造

    複雑シンプル

    • 異なり形態素比率

      76

      表現力がかなり豊かだね

    • 単語の重複率

      33.45

      多くの単語を使っているね