勝利の女神さまっ! ~酷使で壊れた元球児と自称女神、人生二周目の二人が高校野球の歴史を変える~ (外部サイトで読む

児玉金児

 遡ること約10年前、柏原竜也は高校史上最強のサイドスローと呼ばれ、名門校のエースナンバーを背負っていた。
 と言っても、それは過去の栄光に過ぎない。酷使で壊れた柏原は、無難に就職・結婚すると、やがて激務・鬼嫁・介護問題の三重苦に追われ、心身共に限界を迎えてしまった。

 短い人生に幕を閉じる直前、柏原はかつての栄光や初恋の相手を思い出す。
 選択肢さえ間違えなければ、もっと良い人生を歩めたのに。
 そんな事を思っていると、中学3年時の自分に転生していた。

 転生した柏原の前に現れたのは、当時の友人や初恋の相手、そして――女神を自称する女の子。
 自称女神は、名門校ではなく弱小都立へ進学するよう告げると、柏原の二度目の野球人生が幕を開けた。

 この物語は、一度は壊れたプロ注目のサイドスロー・柏原竜也と、野球の女神を自称する少女。
 高校野球の“正史“を知る二人が、その記憶を活用しながら、無名校で甲子園を目指したり、ちょっと恋したりする物語です。

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