駆け出し冒険者のアクト。
教会で洗礼を受け『魂の声を聞く者』と、よくわからない神の声を聞いてしまう。
初めてのダンジョンで武器をなくし、しょうがなく武器屋へ。
そこで不思議な声を聞くことになる。
『私を、外に……。お願い……』
箱の中を探してみると、錆びたナイフが一本目に入る。
「おじさん、これは?」
「あぁ、昔からずっとあるナイフだな。錆びてて使えんだろ? 安くするが、どうだい?」
ボロボロの鞘に錆びた刀身、根元に何か文字が打ってある。
――リリア=ヴェトン
この文字はなんだろ?
宿に帰り、ナイフを見つめるとまた、声が聞こえた。
『名前を……。私の、名前を、呼んで……。私の、名前は――』
手に握った一本のナイフ。
ナイフ一本の武器から始まる少年の物語。
漆黒のナイフ、リリア。
紅のショートソード、アーデル。
疾風のスピア、ステア。
紫炎のツインソード、ソニアとルニア。
聖光のリング、エレイン。
そして、かつて神器と呼ばれた武具たちとの出会い。
出会った武具の声を聞き、次第に仲間が増えていく。
挑むダンジョン、強敵との闘い、新しい武具との出会い。
仲間と笑い、楽しみ、共に苦しみを乗り越えていく。
そして、心の絆で結ばれたとき、魂は解放される……。
一人の少年がダンジョンに挑む。
一人ではない、誰かを守る戦い。
強く、――を守れるくらいに俺は強くなりたいんだ。
※カクヨム様にも掲載中
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