日本のどこかにある、清流のほとりの田舎町。
ときに相争い、ときに生死を共にする宿命を背負う少年少女がいる。
水に棲む蛇。
蛇を断つ剣。
剣を鍛える水。
少年たちと少女たちは時を経て、巡る因果に翻弄される……。
登場人物
各務龍平(かがみ りゅうへい)
錬法寺高校2年。17歳。
かつては剣道に打ち込んでいた長身の少年。
自分でも訳のわからない宿命によって、謎の「影」と毎晩戦うことになる。
そのせいでろくに眠ることもできなくなり、地元の低偏差値公立高校に通う羽目に。
模範生として一発逆転の推薦入試を狙い、せめて皆勤ぐらいはと、いじましい努力の日々を送っている。
夜中の「影」との戦いでは白木の木刀を操り、「火眼金睛術」で人外のモノを薙ぎ払う。
昆野なつき(こんの なつき)
錬法寺高校2年。16歳。
龍平の幼馴染。
小柄で清楚な少女だが、物言いはいつも偉そう。
態度の割には、ウブで純情である。
龍平と同じ宿命によって超人的な体術を身に着け、夜を共にするようになる。(……そういう意味ではない!)
常人では触れることができない「影」を、素手で粉砕することができる。
長瀬有紀(ながせ ゆうき)
錬法寺高校2年。17歳。
入学後、たった1年でいろいろな意味での「伝説」を生んだ不思議天然少女。
ルックスにもプロポーションにも恵まれているが、性格は悪趣味かつ凶悪で、周囲からは敬遠されている。
なぜか、(たぶん)その気もない龍平の彼女として(なんとなく)公認されてしまっている。
(『カクヨム』様との重複投稿です)
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