ゼロの魔弾士 (外部サイトで読む

竜胆マサタカ

天を衝く『白い塔』と地を覆う『赤い壁』が世に現れ、はや八年。人々は二つの異能『スキル』と『召喚符』の恩恵を受けることで白い塔の内部に広がる迷宮、ダンジョンから資源を獲得し、この新たなセカイで日々を過ごしていた。

最も過酷だった黎明期、新たな技術を浸透させるための過渡期を終え、停滞期へと入りつつあるセカイ。そして、それを打ち壊すべくダンジョン制覇を志す青年、雑賀シドウ。
彼が手に入れたファーストスキルは『魔弾』。防御面にこそ著しく難を抱えているが、熟達すれば一キロ先からでも標的を撃ち抜く、希少かつ強力なチカラ。

だが、シドウは──どうしようもなく、射撃が下手だった。

「おい誰だ、今俺のことクソエイム呼ばわりした奴」

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