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(はいこんとうさん、我々は菩薩では

ありません、もともと、あわれみと言

うものは菩薩の目で、ものを見ると言

うことです、ただし、我々は菩薩では

ありません、菩薩のように人々がもが

き、苦しんでいるのを救うことはでき

ないのです)

こんどうは言う。

(それはどういう意味ですか)

かなぎ

(つまり、この上司のお陰で、こんとう

さんがイライラしたり、落ち込んだ

り、怒ったりして、仕事の意欲やこの

仕事をやめると言うことは、駄目なん

だと言うことです、だから、怒ったり

するよりは、このタイプの相手にはひ

たすら菩薩のあわれみ、この人は最低

で、あわれな人なのだな、どうせ怒っ

ても結果は変わらないのに、それより

も、会社の人たちが怒って、この人を

嫌いになり、はたまた、上層部の幹部

にそれが伝わって左遷になるかもしれ

ません)

それを聞いたこんどうは驚いた。

(そっ、そんなことあるんですか)

かなぎは

(そうですね、考えても見てください、

こんとうさん、そんな無能な上司を他

の部下がまともについて来ると思いま

すか、このタイプは、いつか大きなプ

ロジェクトを台無しにして、最悪の立

場になる可能性は高いと思いますよ、

それまであなたは、上司を哀れみの心

で見るのがよいでしよう、時が来れ

ば、上司みずから失敗するでしょうか

ら)

こんとうはなるほどと思い納得した。

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