今猛烈にうんこがしたいが目の前には憧れのあの人、勝つのは愛か便意か
私は今恋をしている.....目の前にいる憧れの男に。
そして私は今猛烈にうんこがしたい。
「舞ちゃんどうしたの?」
「ううん、何でもないよ!」
やっぱり博之くんは優しいな。
そんな優しい憧れの博之君に猛烈にうんこがしたいなんて言えない.....我慢だ、我慢。
博之君は同じ高校の同級生だ。
スポーツ万能、頭脳明晰、イケメン、金持ち。
非の打ち所がない優秀さだ。
そして私はと言うと、、、スポーツテスト最下位、期末テスト最下位、ブスでデブ、更には貧乏人。
非の打ち所がない糞だ!うんこだ!
「うっ!」
お腹が、、、うんこなんて心の中で思ったら余計にうんこがしたくなった。
「本当に大丈夫?」
頬笑みながらも私を心配してくれてる。
「いや、何で私なんかをこんな高級レストランに連れてきてくれたのかなーって思って」
事実そうだ。
昨日急に博之君から明日ご飯行かない?と言われて急遽決まった。
「俺、実はいっぱい食べる人が好きなんだ。今までクラスの女全員とご飯を食べたけど皆食べないんだ」
それは多分皆が乙女ぶっているだけだろう。
クラスの皆がモリモリ食べるのを私は知っている。
待てよ?つまり私に食べろと?猛烈にうんこしたい私に食べろと?
「じゃあ私いっぱい食べようかなー」
何を言っている私は、、うんこはどうしたんだ?私は、、私は、、、
「本当に?舞ちゃんなら、いっぱい食べてくれると思ってたよ」
必殺「博之君スマイル」が私に浴びせられた。
「お待たせ致しました、こちらはウニとキャビアが入ったちらし寿司でございます。」
私が「博之君スマイル」を浴びせられてる最中、店員は斬新な料理を運んできた。
「美味しそう!!たべちゃうぞ~ガオー!」
ちょっとやり過ぎたかな?
「アハハは!面白いな舞ちゃんは。どうぞ召し上がれ」
パクッ!
「美味しい.....なにこれ美味しい!」
本当に美味しい!私はがっついた。
「アハハ!舞ちゃんは豚みたいだね!でもそれが可愛い、好きだよ!」
今何て.....えっ?えっ?えっ?えっ?
豚と可愛いと好きだよのトリプルパンチに私は固まった。
「えっ?博之君それって.....」
「うん、僕は舞ちゃんの事が好きだよ.....付き合って下さい」
私はいつの間にか涙を流していた。
「舞ちゃん?泣いているの?」
「もう1回言って.....」
「恥ずかしいなー、、、好きだよ舞ちゃん」
「うぉっしゃああああああああああああああああああああ」
私は喜びのあまり、勢いよく立ち上がった。
ブリブリブリブリブリ!ビチャビチャブチュブリッブブブ!ブホォ!ブリリリブリーン!ブリッ.....ブチュ.....ポンッ.....ピチュ.....
こうして私の恋は終わった。
完