0話 前夜
680:名無しさん()
いやーこのスレ案外静かだねー、発売前なのに
そーいやみんなARoどー思うさ?
681:名無しさん()
正直知らん……けどまぁクオリティ以外は信用していいんじゃね?
ただ到達点と言うか、目標が定められていないゲームっていうのがな……
やること無ぇ奴は暇でたまらんだろ。
682:名無しさん()
<<681
そんなやつはやらねぇわ笑
それかどっかで発表されんじゃねーの?
誰々を倒してくださーい、だとか。
にしても明日か。一年待たせるとは運営も悪意あるぜ。
683:名無しさん()
突然だけど誰かワイと一緒にあそばねー?
ウォールダム行きてーやつ、募集中!
684:名無しさん()
<<683
突然の誘いww
アンタ友達いねーのか?リアルの
あーあ可哀想に。
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701:名無しさん()
そーいや、何度も聞くようだが、スキルって「作れる」んだよな?
て事はめちゃくちゃ強いの作って無双する奴も出てきそうな希ガス
702:名無しさん()
<<701
そんな簡単に作れるかいね?
作るって言っても何かやった行動が勝手にスキル認定されるたぐいだろ。
……
「そろそろ寝よ〜」
私はパソコンを閉じ、寝支度を始める。
明日は早く起きるつもりだし、今日はしっかりと睡眠を取っておきたい。
先程のスレッドの話題。
「自分でスキルを作れるって言うけど、実際はどーなんだろ。」
あと、有名どころでは最初っからスキルを持ってたりするけど。それもあるのかな?
全部が全部、楽しみでたまらない。
「ただ、デタラメなチートだけはいいかな。あれは物語の中だけで十分です。」
そんなことを考えながら、支度を整え、カーテンを閉める。
ふとその時、空に浮かぶ明るい月が目に入る。
三日前が満月だったから、今日のは居待月《いまちづき》、だったかな? 最近、古典の授業で習った月の呼び方。ほんの少しだけ欠けた丸い月。
私は時間を忘れて夜空を眺める。月のまわりに散りばめられた星々。まるで吸い込まれるかのように美しい。
明日の朝を楽しみにして、夜空を眺める。
何だろう、このシチュエーション。
まるで、クリスマスプレゼントを待つ子供みたい。
カーテンを閉め、寝床につく。
「おやすみなさい」