第一章5話 ああ…アトピーが!!忘れる事が出来てたアトピーがあぁぁ!!!
前書きです。
今回の話を書いてアップするのに
先ず時間がかかり過ぎた事を
お詫び申し上げますm(__)m
リアルに多忙で倒れていたのと
アトピーの話なので
内容にとても気を遣ったりした事
あと話をどう繋げていくか?に
凄く時間がかかってしまいました。
本当に申し訳ありません。
これからも時々こういったスランプの様なモノがあるかもしれませんが、辞めてしまう事は無いので
どうか暖かく見守って頂けると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
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第一章5話 ああ…アトピーが!!忘れる事が出来てたアトピーがあぁぁ!!!
前書き➕前回までのあらすじ
アトピー負け犬人生に絶望して自ら命絶ちをした
アラサーの男主人公
異世界の神シンのきまぐれにより
シン世界である異世界に転生した主人公はシンより唯一与えられた
相棒精霊ハチと共に主人公にとっては異世界初の村
アキノハラ
に辿り着く。
マル・デ・〇〇な村長こと
タカフミより村の危機を救って欲しいと懇願される。
何だかんだお人好しな主人公エイタは色々と悩みつつも
結局村長の願いを受け入れ、
明日からの魔物討伐を覚悟するのであった…
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主「ふぅ〜…喰った呑んだぁ…」
主人公エイタはアキノハラ村総出での歓迎の宴にて久々に羽目を外して飲めや食えやの大騒ぎをしてしまった。
主「あ〜もぅダメぇ…」
何とかリバースは避けられたが、
アラサー男の主人公は久々に心からの充足を感じながら眠りについた。
…そうエイタは汗をかいたにも関わらず風呂にも入らずに寝てしまったのだ。
……………
新しい朝が来た。
希望の朝だ。
…
……その筈だった。
主「ぐぅわあああぁぁぁぁぁッッ!!!?」
…?
………!?
…………………( T_T)\(^-^ )
エイタは痒みに胸を掻きむしりながら昨夜の行動を後悔していた。
⬇︎
* 汗かいたまま風呂にも入らず寝てしまった。
* 夜遅くの飲食…しかも大量に
* 環境の急激な変化
* 次々に起こる変化に対しての過剰なストレス等
…原因はこんな所かな?
エイタは全身を掻きむしりながら
意外と冷静に痒みの原因を
分析出来ていた。
主…「はぁ〜っっ。」
エイタは深いため息をつきながら呟いていた。
主…『本当にアトピーは治ってないんだな。
アトピーの呪いは………』
独り言を呟いていてエイタは
ある事に気が付いた。
主…『このアトピーは正確にはアトピーではなく、
あくまでもアトピーの様な呪い
だったよな?
それなのに本物のアトピーと全く同じ様に悪化するってちょっとおかしくないか?』
違和感を感じたエイタは
相棒精霊のハチにアトピーの呪いの事を聞いてみた。
だがハチにも
アトピーと呪いの事は全く未知の領域だった様で何も分からないと言われただけだった。
主…『アトピーの様な呪い、
という事だったが実質アトピー
そのものと考えていい様だな…』
主…『はぁ〜っ………
少しはマシなのを
期待してたんだけどなぁ…涙』
エイタは1人で泪目になって嘆痒暴走していた。
※嘆痒(なげかゆ)とはアトピーである己の不幸を嘆き哀しみながら身体中を掻きむしる自傷行為である…
ハチ「辛そうだねぇ…出来る事なら代わってあげたいよ。てへっ。」
ハチがいたずらっ子の様な表情と仕草でエイタに語りかける。
エイタは少しムッとして
主「てへっ♪じゃねえしΣ(-᷅_-᷄๑)いや代わってくれよマジで!!」
と少し怒り顔で言ったが、
それに対してハチは
おどけながら言った。
ハチ「♪は無かったと思うけど?」
主「そこじゃねーし大事なのはッッ!!」
そんな他愛も無いやり取りをしていると何者かの足音が近づいてきた。
主「ハッッッ!?マズイ!!」
エイタは慌てて全身を掻きむしる為に乱した着衣を整え、
平静を装って来訪者に備えた。
?「おはようございますエイタ様
もうお目覚めでしょうか?」
扉の方から若い女性の声が聞こえる。
主「あぁ…おはようございます。
起きてますよ。」
エイタが努めて平静を装って答えると、声の主は続けて
?「御気分の方は如何でしょうか?」
そう聞かれたので時間を稼ぎたいエイタは答える
主「今はちょっと寝起きで頭がハッキリしていないです。
もう少しゆっくりしても良いですか?」
エイタがそう答えると扉の向こうの声の主は慌てた様子の声で
?「そっ…それは大変失礼致しました!!
どうぞごゆっくりとお過ごし下さい!!!!」
そう言って声の主は早足でその場を離れた様だった。
主…『これで時間を稼げたぞ。』
エイタは急いで身支度を整えようとしたが…
主『あ…薬持ってない。
塗りも飲みも………。』
それはアトピー持ちのエイタにとっては
\(^o^)/
を意味していた。
主『…詰んだ。
もうダメだ…
おしまいだ………。』
『………シン様に怒られるの覚悟でもう一回命絶ちかな…
(´;Д;`)』
エイタが半ばヤケクソになっている所にハチの意識が割って入ってきた。
ハチ「エイタ温泉入りに行こうよ♪」
そう…昨日のもてなしの宴の中でアキノハラ村には
温泉♨︎
が有ると聞いていたのだ。
だがハチの提案にエイタは
全身から悲哀を漂わせながら
主「ダメなんだよハチ…
アトピー乾燥肌の俺にとって
塗り薬や保湿薬が無い状態での
温泉♨︎、お風呂の類は
自殺行為なんだ………。」
エイタは不幸オーラを全開に放出しながらまるで声を搾り出すかの様に弱々しく答えた。
ハチ「でもそれはアトピーの話でしょ?
今のエイタのそれは
アトピーの様な呪いであって
そのものでは無いんだからさ☝︎」
そしてハチは続けて言った。
ハチ「このシン世界は想いの力が他の全てに勝る。
シン様が仰ったのを今一度よく考えてごらんよ。」
ハチが言ったのを聞いても
エイタにはその意味が良く分からないというのが正直なところだった。
いや、そんな事より
目の前のアトピーをどうにかする事に全てが向いていて
他の事は何も考えられないのだ。
…
………
主「はぁ〜っ…
想いの力が他の全てに勝る、って言われても…
現にアトピーが………?まさか!?」
そこまで言った所でまたハチがエイタに対して言った。
ハチ「そうさ。
このアトピーはあくまでも呪い。
だから本来のアトピーとはやっぱり違うんだよ。」
ハチ「アトピーの呪いはエイタの精神状態にほぼ全てがかかっている、
という訳だね☝︎」
ハチ「勿論昨夜の暴飲暴食やお風呂に入らなかったのも
少しは影響しているとは思うけどね。」
ハチがそこまで一気にまくし立てたのを聞いて
エイタは今の自分の精神状態がよろしくないのか?
をまず確かめたくなった。
主「だから温泉♨︎、か。
でもそれでもやっぱり長年の習慣から
保湿薬もなく湯船に入るのは抵抗があるなぁ…」
エイタが覚悟を決められずにモジモジしている様子に
ハチは少しあきれ顔でこう言った。
ハチ「保湿って結局は油分を薄く身体に塗るのが一番なんだろ?」
ハチ「アキノハラ村にも保湿に適した油分は何かしらあるんじゃないかな?」
主「…そうだな。」
エイタはそう答えながらも
内心はかなり不安だった。
というのもアトピー乾燥肌に塗っていい油はかなり限られる上、
アキノハラ村の人々をさり気なく観察したが誰一人として
アトピーの様な人は居なかったからだった。
主『…顔にアトピーが殆ど出ていないのが不幸中の幸いだな。
先程の女性に何かしら乾燥を防ぐ物が無いかを聞いてみるか…』
エイタは早速先程の若い女性を呼ぼうとしたが…
主『どうやって呼べば?
そもそも顔も分からん…』
エイタはアトピー出てる状態なので、なるべく人と合わずに済ませたかった。
そう…幸い顔には殆どアトピー出てないので
恐らく他人には気付かれない状態
であるのに、である………
ハチ「ならこうすれば良いんじゃない♪」
ハチが急に真剣な表情になった。
ハチ「ちょっと静かにしててね」
ハチはそう言うと
何やら瞑想のような事を始めた。
…
ハチは目を閉じ
丁度おすわりの格好で佇んでいる。
…
………
……………
主「なんもおこらない!?」
エイタがちょっと拍子抜けしていると、
周りが急に騒がしくなってきた…
…と思ったら!?
住民?「精霊術師様ぁぁぁ!!!!」
急に部屋のドアが開き、
住民の若い女性達が
雪崩の様に部屋の中に
なだれ込んできたっっッッ!?!?
若い女性達「精霊術師様!!先ほどの精霊様からのお告げを私達も観ました!!」
若い女性達「私達、精霊術師様の御苦しみに気付きませんでした。
大変申し訳ありませんでした。」
若い女性達「私達の中にはアトピーというのを知っている者はおりませんでした。」
若い女性達「ですが皮膚の乾燥や炎症がある病だという事なので、
村の女性達で相談して
普段お肌のケアに使っているものの中でもとびきりのものを
ご用意致しました!!」
そうしてエイタの前には
美容関係のアイテムが
山の様に積まれたのだった…
主「ちょっ…これどういう事!?
てかどうして皆さん俺がアトピーだって知っているんですか???」
エイタはとにかくパニックになっていた。
主『何故急に村の人達が押しかけた?
どうして俺がアトピーだって分かった?
それも急に…
何故?なぜ………』
エイタが免疫のない若い女性達に対してしどろもどろ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
になっているのを観てハチがニヤつく
ハチ「何だかんだ言って今の状況に満更でも無いんでないのエイタはん?」
それに対してエイタは即座に反応した。
主「そういうハチも若い女性達に撫でられまくって
でへへ〜っっ\(//∇//)\ってなって
いるではないかぁぁぁッッ!!」
エイタは明らかにアトピーの影響よりも強く顔を紅潮させながらハチに対して声高に叫んでいた。
主「そしてエイタはん⬅︎はん?ってなんやぁー!!」
はぁっ…はぁっ………
第三者から見れば
エイタ1人だけが謎にエキサイトしている様にしか見えない
異様なやり取りの光景が
展開されていたのだった。
ハチ「まあまぁエイタはん
気を楽になさりなさいな♪
はん何て何でもない事やおまへんか〜♪」
ハチは続けて
ハチ「そんな些細な事よりも
何故村人達がエイタのアトピーを知ってここに駆け込んだのか?の方が大事なんじゃないのかぃ?」
この時のハチの表情は…
誤解を恐れずに言うと
⁑酔っ払いのオッサン上司!?⁑
主『…!?そうだった。』
エイタはハチが言った事を聞いて即座に我に返って
改めてハチに聞いてみた。
主「さっき皆んなが精霊様のお告げって言ってたけど
なんなんそれ?」
…
……
主「もしかしてハチ
お前何か勝手にやった…
とかじゃないよな?」
エイタがそこまで言うと
ハチは急にドヤ顔になって
こう言った。
ハチ「もちろんこの私が困ってるパートナーのエイタの為に
一肌脱いであげたのさぁ☝︎」
ハチはドヤ顔でそう言った。
主「…一体ナニをした?」
エイタが引きつった顔でハチに問いただすと、
ハチはさも心外だなぁ…という表情でこう言った。
ハチ「だから困ってるパートナーの為にこの私が気を利かせて村人達に助けを求めたんだよ。」
ハチはそう言うと先程と同じ様に目を閉じて瞑想?をした。
するとその場に居る全員に見える様に空中に映像が現れた。
…そう、正にエイタがアトピーで苦しんでいるその姿と声が………
ハチ「精霊術師のエイタがアトピーという皮膚病で困っています。
手持ちの保湿薬が無く温泉入れないで居るから皆さん助けてくれませんか?ってね✌︎」
そう言ったハチは得意げに
前足を挙げてさもピース✌︎している様な素振りをしたのだった…
主「うっっぎぃゃぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
エイタはハチが出した映像と音声を見聞きした途端に頭を抱えてわめき散らし出した。
そして得意げにしているハチに向かって大声で怒鳴り始めた。
主「ハチてめぇなんて事してくれてんだぁー!」
主「なに勝手に俺のアトピー公表してんだぁ!!」
主「しかも…なんだこの映像わぁぁ!!?」
主「お前俺を盗撮でもしてたんかぁぁぁ!!!?」
エイタはアトピーの映像を晒された恥ずかしさと怒りで我を忘れてハチを問い詰めていた。
若い女性達「精霊術師様、どうか落ち着かれて下さい!!」
周りに居た村の女性達が慌ててエイタを止めに入った。
免疫の無いエイタにとって
村の若い女性達は神同然…
その若い女性達にそう言われては
どんなに怒り狂っていてもエイタは一旦引くしかなかった。
主『ふぅ〜っ…ふしゅるる〜…』
エイタが顔だけでなく全身まで
真っ赤にして荒い息を吐いていると若い女性達が口々に
若い女性達「精霊術師様!!私達は精霊様のお告げのお陰で貴方様の苦しみを知る事が出来ました。」
若い女性達「私達に出来る事が有れば是非とも貴方様のお力になりたいのです。」
若い女性達「ですので…どうかハチ様をお責めになられないで下さいませ…」
若い女性達はさも責任は自分達にある、という感じで
申し訳無さそうにエイタにそう告げたのだった。
…。
急速にエイタの怒りの感情が萎んでいった。
主「そぅ…でしたか。
分かりました。
もう自分は怒っておりません。」
そしてハチに向けて
主「俺の事を考えてやってくれたんだもんな…
ありがとうハチ。
怒ってゴメンよ…」
エイタはハチへ頭を下げながら
力無く呟いた。
ハチはにこやかに頷きながら
ハチ「いいって事よ♪
エイタとはパートナーなんだからね(^_−)−☆」
エイタとは対照的に元気でノリノリな感じで答えた。
若い女性達「では精霊術師様もハチ様もこちらをお持ちになられて
アキノハラ自慢の温泉♨︎にお入り下さいませ」
若い女性達はそれぞれ持ち寄った
美容品を手に持って
エイタとハチを村の温泉♨︎へと
誘った。
そして温泉♨︎に辿り着くと
それぞれ美容品をエイタに渡して
席を外したのだった。
主『ま、そうだよね。』
村の若い女性達とのハーレム温泉♨︎を期待していたエイタにとって
ちょっぴり…いやだいぶ残念だったが、気持ちを切り替えて
ハチと共に久々の温泉♨︎を満喫したのであった。
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後書きです。
リアルで真面目に倒れていた
作者のリアル妄想系fantasistaです。
前書きにも書きましたが、
改めてアップが遅くなり過ぎた事をお詫び申し上げます。
これからはテンポアップしていくと思いますので、
ご迷惑等おかけしますが
これからも応援メッセージ等を
どうぞよろしくお願い致します。