25 ビーン一家③
「なんだ?この状況は?」
ギョロの村に戻ってきたのはこの村の村長であるソクラティス・ビーンが現れる。
「ああ。お前のところのディジー喰ってるぞ?」
ガイルがそういうとソクラティスがいう。
「ああん?俺まだその女抱いてなかったぞ?」
「あー、処女の肉か。
あんま味変わんないな」
ガイルがそういうとソクラティスの機嫌が悪くなる。
「ああん?甘いだろうが!
女の肉は柔らかくていい匂いがして毛がなくて!
少し甘いだろうが!」
それを聞いたガイルがいう。
「そうか?わかんないなぁー」
「殺すときにストレスと与えて殺すとうまくなるぞ?」
「そうだな次は恐怖を与えてから食うことにする」
「ああ、おすすめだ」
ソクラティスがそういうとため息を吐いた。
「どうした?」
「自慢のビーン一家が壊滅状態だな」
「ああ。
まぁ、なんだったかな金色の目をしたガキ……
そいつらが結構暴れてた」
「名前は?」
「忘れた。
フェニ?なんとかだ」
「オーケー。そいつは俺が殺す」
「殺せ殺せ!アイツ魔力高そうだったし美味いぞ!」
すると体が大きく気の弱そうな男が現れる。
「お?次郎太戻ってきたのか?」
「ああ、6円でちゃっかし殺してきたぜ!」
次郎太と呼ばれる男はそう言ってケラケラと笑う。
「あいつが転生するたびに殺しに行かなければならないお前は大変だな」
ソクラティスがそういうと次郎太が笑う。
「殺しても雑魚すぎて経験値にすらならない」
「で、そのお前がどうしてここに?」
「モトフミさまからの指令だ。
この近くにある村を滅ぼしてほしいそうだ」
「なんだ食事会の誘いか?
どこの村だ?」
ガイルが笑う。
「近所の村だ。
全部喰っていいんじゃね?」
「なるほど」
「では伝えたぞ?」
次郎太はそういってその場から去った。
「じゃ、いっちょ喰ってくる」
ガイルもそういってその場から離れる。
「……はぁ、ビーン一家は壊滅か。
フェニとかいうやつ殺してやる」
ソクラティスはため息交じりにそういった。