第20話:物作り
昼には無事何事もなく屋敷に戻れた。屋敷に戻った後は使用人達と一緒にパーティーの準備をした。途中、何度も「それは私達使用人がする仕事です。シェルド様がする必要はありません」や「ああ、危険ですからおやめください」と言われたりしたが私はシズナのために出来ることをしようと使用人達の制止を振り切り飾り付けをしていった。
飾り付けをしている途中、何もしていないマエルドを見つけた。
「マエルド、お前は何をしている。シズナのために何かしてやろうとは思わないのか」
「しているよ」
「一体何を‥‥‥」
「これ」
そう言って、マエルドは何かを見せた。
「これは‥‥‥魔石か?」
「ただの魔石じゃないよ。これは
「相変わらず、お前の
「え?カッコいいじゃん、すいと~るくん」
「まあ‥‥‥今に始まった訳ではないから反論はしないが‥‥‥もう少しマシな名はなかったのか‥‥‥?ところでそれはどうするのだ?」
「それじゃないよ、すいと~るくんだよ!!すいと~るくんはシズナにあげるんだ。身に付けるだけで
こ、こいつは‥‥‥
今あげたのはあくまで一部だ。この内のどれか一つでも誰かに知られれば売って欲しい者や殺して奪おうとする者が現れるだろう‥‥‥まあ、マエルドなら返り討ちにしそうだが。
はあ、これだから
「まあ、お前のことだから大丈夫だとは思うが魔導具を奪われないように気をつけろ」
「大丈夫だよ、だって誰も僕のことに
「ん?そうか」
なんだ?今の違和感は‥‥‥まるで誰かに