第10話:ステータス(前編)
「‥‥‥ナ‥‥‥ズナ‥‥‥シズナ様!起きてください!!」
う‥‥‥ん?‥‥‥レマ?‥‥‥なんでここに居るんだ?それにここはーー俺の部屋?‥‥‥ええーと、一から思い出そう。
今日、俺は祝福の儀を受けに行った。そして無事祝福の儀を受けれーーあれ?ここから先が思い出せない。一体何があったんだっけ?
「レマ、俺はなんでベットで寝ているの?」
全く思い出せないのでレマに聞くことにした。少し気が動転していたから丁寧な口調ではなかったが。
「祝福の儀を受けた人は大抵、力に耐えられず気絶します。あ、この力というのはスキルのことです。シズナ様も例に漏れず、気絶したと御当主様からお聞きしました」
大抵の人は倒れるんだ‥‥‥嫌な儀式だな。
「シズナ様はステータスが気になりますか?見たいと思うなら『ステータス』と唱えて下さい。私は後ほどの楽しみとさせて頂きます。‥‥‥それと、世の中には役に立たないスキルを持っているということで
怖っ!!え、役に立たないスキルを持っていると勘当されるのかよ‥‥‥。
「ですがご安心ください。御当主様はそんなことは一切しませんので。では、失礼します」
言いたいことだけ言って出て行ったよ、あのメイド‥‥‥。ああ、ステータスを見るのがちょっと怖くなった‥‥‥。
ま、まあ気を取り直してステータスを見よう。たしか、『ステータス』って唱えればいいんだよな。『唱える』って‥‥‥『言う』と意味が同じだよな‥‥‥?
「『ステータス』!!」
俺がそう唱えると、先程見たゲームのステータス画面のようなモノが出現した。
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名前:シズナ・フォン・ラートリア
種族:人間
性別:男
年齢:5歳
Lv:1
職業:-
HP:13/13
MP:8/8
属性:火
筋力:4
耐久:1
敏捷:2
魔力:5
器用:4
運:110
スキル:【
称号:(【転生者】)【ラートリア公爵家三男】
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ひでぇ‥‥‥本当に