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大切な友達

真由美は雪の幼馴染だった。

ちょうど、性格が反対で、真由美は活 発な子だった。

身長は168センチ、体重は53キロ 、髪型はショートカットで端正な顔立 ちを

していた。スマートで部活は弓道部に 属しており、性格は明るく、さっぱり して いて、どこか男の子のような感じだっ た。誰とでも離せそうな感じがあり、 優し

く、男子に人気があった。雪がうらや ましいと思っている一人だが、なぜか 憎め

なかった。

雪が特に何もしゃべらなくても、雪の よき理解者で、雪も真由美が友達にな って

くれていることに感謝していた。

雪は内心このこのようになりたかった 。

でも、今の自分なら 真由美が言う。

「雪、どう、勉強はかどっている」

雪は答えた。

「うん、大丈夫、それより真由美、あ のね」

真由美は「うん」と言った。

真由美は言う。

「雪、何か今日のアンタは、落ち着き がないね。、とーした、何かあった」

と、真由美は優しく聞いた。

雪は言う。

「あのね、実は、昨日、子犬を拾った の」

真由美は目を細めて「ふーん」と言っ た。

雪は真由美が何を考えているのか少し 怖かった。洋介には怒られたし。

真由美は言う。

「雪、その犬どんな犬」

雪は言う。

「子犬だよ」

真由美は言う。

「ふーん、そうなんだ」

しばらく無言のまま二人は歩いた。

真由美が言う。

「雪、アンタ、相変わらず優しいね」

雪は真由美の優しさに触れた。温かか った。

真由美は言う。

「ねー雪、今日、アンタん家にいって 、私も子犬を見てもいい」

雪は少し驚いたが、うれしかった。

「うん、いいよ、それより真由美」

真由美は「なに」と言った

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犬と私の物語
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第1章 片思いと小さな子犬 P17 / 50

雪は言う。

「あたし、てっきり、真由美にバカに されるんじゃあないかと思った。

だって私たち今、受験の最中だし・・ ・・・それに洋介君は」

雪ははっとし、しまったと思った。

真由美が何か怒っていた。

真由美は言う。

「いや、あたし、全然バカにする気は ないんだけどさ、ところで、洋介って 誰、

アンタ、まさか、そいつにバカにされ たの」

そんな時、ちょうど後ろから雪を呼ぶ 、声が聞こえた。

洋介である。

「みやしたさーん、おはよう。」

雪と真由美は後ろを同時に振り返った 。

真由美が言う。

「雪、誰、あいつ」

雪は返答に困った。

洋介は走ってくる。

雪は心臓が色々な意味で、ドキ、ドキ 、していた。

洋介は屈託のない笑顔であいさつする 。

「おはよう。あれ、君は確か」

洋介言おうとすると、真由美が言う。

「あんた、誰」

洋介は言う。

「あ、俺、俺前田洋介、君さ、もしか して、村上真由美さん」

真由美は顔を怒らせながら聞いた。

「ちょつと、何であんたが、私の名前 を知ってんのさ、つーかさ、あんた雪 の犬

の件で、雪を傷つけたろー」

とすごい剣幕で真由美は洋介に行った 。

洋介は事の事態が呑み込めす、焦りな がら言う。

「い、いや、俺が君の名前を知ってい るのはさ、君結構有名人だし、い、犬 の件

て何、何で怒ってんのか、わからない んだけどさー」

と言った。

雪は何か言わなければならないと思っ ていたが、内気な雪は何も言えなく、 お

ろ、おろしていた。

真由美は言う。

「なるほどね、それより、アンタさー 自分がなにしたか、わかってないよう だ ねー、だいたい、なれなれしいんだよ 」

洋介は、いまだに状況が把握できなか ったが、何もそこまで言わなくても、 と思

い言った。

「ごめん、でもさ、いきなりそんなこ と言われたって、わかんねーよ、だい た

い、そこまで言われるおぼえはないん すけど……」

と半分キレ気味で言った。

二人とも一瞬即発の勢いである。

雪は勇気を精一杯出していった。

「真由美、洋介君、やめて、すべて誤 解だよ」

と、悲鳴交じりに言う。

さすがに二人は雪を見て、大人げない 自分たちの行為に少しだけ、反省し、 冷静

になった。

真由美は言う。

「わかったよ・・・・・・雪、ごめん ね、で、誤解てなに」

洋介も冷静に言う。

「あーよくわかんねーけど、誤解だね 」

真由美は、きつい顔を洋介に一瞬向け た。

やっと、雪が説明に入る。

「あ、あのね、二人とも聞いて、まず 、私は誰にもバカにされていないし、 犬は

の件は、この間、拾ってきたときにた またま洋介君に出会って、それで私は 、洋

介くんのことを知っているの、洋介君 が私を励ましてくれたんだよ、真由美 」

「なるほど」、と真由美は言った。

洋介は黙って聞いていた。

真由美が言う。

「じゃあ、何、子犬拾った時にあって 、励まされたの、だってさっき、洋介 君に

バカにされたって言ってなかったけ」

洋介もこれには焦った。

洋介が言う。

「ちょ、ちょつと、それ、どういうこ と、俺がいつ宮下さんを馬鹿にした、

というか、宮下さん、どういうこと」

と、困った顔をしながら洋介は言った 。

話が、わけのわからない方向に行って いた。

雪は言う。

「そ、それは、だから、誤解なの、た だ、真由美に犬の話をしていたら、つ い、

洋介君の名前を出しちゃって、」

雪は心臓が止まるかと思った。思わず 、下を向く。

洋介はそのことを聴いて、顔を横に向 き、赤らめた。心臓が高鳴っていた。

そんな二人を見た真由美は言う。

「あー、そうか、ふーん、もしかして 二人ともひそかに付き合っていたの」

と笑いながら聞いた。

しかし、雪は動揺して、思わずそれを 否定してしまった。

「ち、ちがうよ、そんなんじゃないっ て」

それを聴いた祐介は傷ついた。目がさ びしそうに向けられた。

雪は「あっ」と言って後悔した。

思ってもいないウソをついたことを、 傷つけてしまったことにきずいたから だ。

ばつの悪そうな二人を見て、真由美は やりすぎてしまったと思った。

心の中で真由美は思った。

「ヤバ、どうしょう」

真由美は言う。

「ま、なんだ、とりあえず誤解だった 、二人とも悪かったよ。本当にごめん 」

と、手を合わせて謝った。

祐介が言う。

「ま、わかりやいーて、俺も怒鳴って 悪かったよ、ごめんな」

といって、切なそうに雪を見た。どこ か遠い目をしていた。

雪は「わかった」と冷たく言って、前 を歩きだした。

二人ともそれにつついて歩き出した。

だが、三人とも無言で、雪と洋介がお 互いの顔を見ることはなく学校につい た。

三人が学校につくと、雪と真由美はク ラスが違うので別れた。

真由美が言う。

「じゃあね、雪、私こっちだから・・ ・・・・ん」

雪と洋介はそのまま二人で、行こうと した。

洋介が振り返っていう。

「ああ、俺たちクラス同じだから」

洋介たちは、クラスについた。

教室に入る。

女子の一人が、声をかけた。

「あ、洋介、おはよう、ん?

二人は同時にクラスに入ってしまった のだ。クラスメートが怪訝そうな顔を す

る。

男子の一人が言う。

「よー洋介、朝からお熱いこって」

だが、洋介は冷静に言った。

「そんなんじゃ、ねーよ、さっきそこ であったから一緒に来ただけだよ」

洋介は一瞬、雪の顔を見た。

雪も冷静にして、冷たい目をしていた 。

洋介は、切なくなって、なぜこんなこ とになったんだろうと考えてた。

しかし、雪は確かにあの時、何とも思 っていないといっていたし・・・・・ ・

お互い何もいはずに席に着いた。

雪は、さびしい感情でいっぱいだった 。下手をしたら今にも泣いてしまいそ うで

あった。我慢しながら、洋介のことを 忘れようとした。

ふと、ククトの笑顔が思い浮かんだ。 少しだけ涙が出たが、すぐに手でふい た。

雪はククトのことを考える事にした。

凍っていた心が少しずつとかされてい った。

胸の奥は針でチク、チク刺さるような 痛みを感じていたが、ククトのおかげ で

少しいえた。

そうしているうちに時間が過ぎて、一 時間目の授業が始まった。

数学だった。

みんな授業に集中していたか、洋介は 集中できなかった。時折、雪を見た。

雪は集中して聴いていた。

洋介は今日の出来事を振り返って、思 い出していた。


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