13 えいえんのせかい
孤児院に行くと、幼いままの瞳がいた
「あー愛、お帰りー」
瞳は、嬉しそうに手を振った。
「あぁ……
瞳だ……」
心のどこかが暖かくなるのを感じた。
心が暖かくなり…
体が熱くなった…
懐かしい匂いと共に暖かい風が僕を優しく包み込んだ。
「ねぇ瞳……
どうして君の体は子供なんだい?」
「何言ってるの?
アンタも子供じゃない?」
「え?僕は高校生だよ……?」
「私も、高校生だよ?」
何を言っているのだろう……?
「お兄ちゃん、お姉ちゃんとばっか話してずるい」
「ああ、ごめん」
なんなんだろう?
この世界は……?
「えいえんのせかいだよ」
まるで、僕の心を読むかのように愛は言った。
「え?」
「えいえんのせかい」
今度は、瞳までもが口にした。
なんなんだろう?
えいえんの世界って……