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「体が動かない。
本当に……眠く……」
意識が遠のいていく……
なんだろう、この感覚は……
「ちょっと、真白?
真白ってば!?」
僕は、ゆっくりと目を閉じた。
意識を保て!ゆっくりでいい。
ゆっくりと動くんだ……
僕は、ゆっくり手を動かし……
ゆっくりと近づいてきた瞳のスカートをめくってみた。
…ベージュ
「って、何するのよ!?」
瞳が、僕のみぞおちに肘鉄をした。
「ぐ……」
僕は、その痛みで飛び起きた。
「なんだ、動けるじゃない」
ってか、何だったんだろうな……
今の感じ。
どこかか懐かしい感じがした。
懐かしい匂いがした。
瞳は、呆れて部屋を出て行った。