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「ああ、瞳ならきっと素敵な王子さまが見つかるよ」
「うん。
絶対なんだからね……」
瞳は、僕の体から離れると小さくそして優しく笑った。
だけど、瞳の目には涙が浮かんでいた。
ほんと、ごめんめ。
僕には、大切な人がいるんだ。
僕には、大切な人ができたんだ。
一生守ろうって誓ったんだ。
僕は、ゆっくりと体を起こした。
僕が立ち上がろうとした。
だけど体があがらない。
あれ?
なんだろう……
「真白?」
瞳が心配そうな声が耳に入ってくる。
「瞳、起きれない……」
「は?
ん?なにそれ?甘えているの?」
でも瞳がいつもの瞳に戻った。
安心した。
すると何故か笑みがこぼれた。
「え?何がおかしいのよ?」
瞳の声で、安心感した。
だけど心と体に反して……