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少しのぼせちゃったかな。
頭がフラフラする。
俺は、湯船から体を出すと、体をバスタオルで拭きバスローブを着た。
やっぱ、この季節。
バスローブだけじゃ、寒いね。
僕は、少し体を震わせながらリビングに行くと、暖房が効いていて暖かかった。
「もう、暖房付けているの?」
料理を机の上に運んでいる水谷さんに聞いてみた。
「うんん。
結城くんがバスローブでは、寒いと思ったので……」
「そっか。
ありがとう」
瞳!聞いたか?いや聞いてないだろうな……
水谷さん、ものすごくいい人だよ!
「さ、少し早いけど。
ご飯食べて下さい」
「うん」
テーブルに、肉じゃがと味噌汁が並んでいた。
「もうすぐ、トンカツも揚がるから少し待ってて下さいね」
水谷さんの顔が眩しい。