160
学校を転々とか……
色々あったか……
そんなことを言われても……
僕は、どうすればいいんだろう。
答えは、もう出ているはずなのに……
僕はその答えを出せないでいた。
家に帰ると、呆れた顔で瞳が声をかけてきた。
「もしかして、また寝ていたの?」
「ああ、担任に起こされた……」
「はぁ……
ホント、アンタにはあきれるわ」
「あはは……
今日の晩御飯はなにかな?」
「アンタの大嫌いなカレーよ」
「カレーかぁ。
じゃ、明日の昼も……?」
「カレーね。
だけど……
明日は、デートなんでしょ?」
「デート?」
「そう奈々ちゃんとデートでしょ?」