155
「そんな事、私に聞かれてもわかんないよー」
「メアドとかの交換していないの?」
「うん。
まだだよ」
「そっか……」
「どうしたんだろうね……?」
「昨日、送ったとき、様子がおかしかったとかなかった?」
「泣いている時点で、おかしいよ。
そのことについて真白は、教えてくれなかったじゃん」
「そうだったね」
「あ、もしかして真白!
奈々ちゃんいなくて寂しいの?」
「そ、そんなんじゃないよ」
「そう?今度、奈々ちゃんに会ったら言ってやろ。
真白が奈々ちゃんいなくて寂しがっていたって……」
「余計なことは言わなくていいよ」
それを聞いた瞳は、わざとらしく笑ったあと自分の席に戻った。
これから、午後の授業。
僕は、あくびをしながら机を枕にして寝息を立てた。