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部室に向かうと、綺麗なピアノの音楽が聞こえてきた。
みさき先輩はいるみたいだね。
僕は、部室の扉を開けた。
「先輩、お疲れ様です」
ピアノの音が止み、綺麗な声が聞こえる。
「お疲れ様、真白君」
「ピアノの練習は順調ですか?」
「まぁまぁかな……
真白君は、遊びに来てくれたの?」
「はい、弁当を食べに来ました」
「そっか。
じゃ、一緒に食べよっか」
「はい」
「今日は、何かあったのかな?」
「え?どうしてですか?」
「真白君に元気がないことなんて声を聞けばわかるよ」