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何かゴソゴソと音が聞こえる。
「んっとこしょ」
「ん、ん、ん……」
「よいしょ」
この声は、もしかして。
僕はうっすらと目を開けると……
薄緑のしましま……?
じゃ、無かった。
足を上にあげている水谷さんの姿があった。
「えい」
「水谷さん!!!
ストップ!!!!」
「え?」
カコン。
驚く水谷さんとともに水谷さんの足が僕の額に直撃した。
変な音を立てて。
「痛ッ」
僕は、静かに体を起こすと額に手を当てた。