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話は、そこで終えた。
試合がはじまるからだ。
試合がどうだったかって?
たぶん、聞いても面白くないと思うよ。
だから、省略。
って、誰に言っているのだろう?
体育が終わった、休み時間。
女子たちが男子生徒にお弁当を渡していた。
中には、数個貰っている人もいた。
お弁当か……
いつもなら、瞳がくれていたが、今回は、瞳も弁当がないから僕にはくれないだろう。
僕は、溜息をつくと机を枕にして眠りについた。
何だろう?
この感覚……
そわそわする。