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「な、なんでもないわよ!
ってか、真白!早く彼女作りなさいよね!
そしたら、真白の弁当まで作らなくてもよくなるんだから!」
「彼女が弁当を作ってくれるとは限らないよ?」
「作ってくれそうな彼女を作りなさい!」
「出来る気がしないなぁー」
「作りなさいよ、奈々ちゃんとか奈々ちゃんとか奈々ちゃんとかさー」
「どうして、そんなに水谷さんを押すの?」
「あの子なら、お姉ちゃん認める!」
「えー、答えになってない!
って、そうそう水谷さんで思い出した。
土曜日出かけるから」
「え?
デート?」
「デートと言うか……
町を案内する事になった」
「それ、立派なデートだよ。
いいなーいいなー」
「瞳もついてくる?」
「いかないわよ!
いくわけないじゃない!」
瞳は大きな声で怒鳴った。
「怒鳴らなくても……」
「さっさと、ご飯を食べなさい!
そして、歯を磨いて学校に向かうわよ!」