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僕たちが、中庭に行くと先客が居た。
瞳と水谷さん
「あー
澪ちゃんだー」
瞳が、楽しそうに手を振った。
「あ、お姉ちゃん!」
澪は、僕の腕から手を離すと瞳の場所へ向かって走った。
「お姉ちゃんたちもここで食べてるの?」
「そうだよ」
「私たちも、ご一緒していいですかー?」
「どうぞ、どうぞ!
あ、紹介するね、この人は水谷奈々ちゃん!
私たちのクラスメイトなんだー」
「よろしく」
水谷さんは、そう言うと小さく笑った。
「よろしくお願いします
水谷先輩」
水谷さんは、お姉ちゃんじゃないのか……
「よいしょっと」
僕は、瞳たちがいる場所に座りこんだ。