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「何が?」
僕は、機嫌が悪そうに菊池の方を見る。
「昼間っから、美女二人の下着を見れるだなんてな!」
「かかと落としが欲しいのならいつでもやってやるぞ……?」
「そんなもんいらん!」
「で、そんなことを言いに来たの?」
「そうじゃない。
お前にお客さんだ」
「お客?」
「あ、お兄ちゃん
お弁当を一緒に食べよ」
澪が、自分のお弁当を持って教室の中に入ってきた。
「お兄ちゃん?」
菊池が変な顔をして、俺を見ている。
「まぁ、いいじゃないか。
妹は突然出来てもおかしくないでしょ?」
僕は、そんな言い訳をしたあと澪と共に教室を出た。
菊池が、何かを呟いていたがあえて気にしない事にした。