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ゆっさゆさゆっさゆっさゆっさ。
僕の体が揺れる。
「昼休みですよ」
これは、水谷さんの声?
「奈々ちゃん、そんな起こし方ノンノン」
瞳の声だ。
「必殺」
なんか、ヤバいな。
僕は体を起こした。
「かかと落とし―!」
ガツン!
瞳のかかとが、僕の頭に直撃する。
「しましま……」
僕は、謎の言葉を残してがくりと机を枕に倒れた。
「わかりました」
水谷さんは、椅子の上に乗ると足を高く上げた。