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僕の背筋がひんやりと冷たくなる。
「菊池……
ドジっ子の妹は、そんなにいいものではないと思うよ」
「何を言ってるんだお前?」
「あっちが上で良かったと心から思うよ」
「そうか?
お前は、姉属性派の人間だったって事だな」
「いや、俺は至ってノーマル派の人間だ」
「いや、水谷さんの件もあるしな……
転校生派の人間かも知れないな!」
「えっと……」
そんな会話をしていると、担任が教室に入ってきた。
これから、つまらない授業が始まる。
あぁ、鬱だ……