プロローグ 第3話 世界のルールとステータス そして異世界転生
まさか死にかけた爺さんに転生するとか言うんじゃないよなぁ……
「今回、転生してもらうのは、辺境伯の次男じゃ。そこの長男、つまりお前の兄となる輩は、当主になると戦争を起こすんじゃよ。お前には戦争を止めてもらいたい。もちろん方法は自由じゃぞ」
うわー・・・ 貴族で辺境伯だと思ったら、まさかのトラブル関係かよ……
俺、この世界の都合のいいように使われてないか?
「しかし、平和になったあとはお前の好きなように生きていいぞ。別に、ハーレムを作ろうとお前の自由じゃ」
おお! 夢にまで見たハーレムを作れる可能性があるのか!
「あと、アドバイスなんじゃが、長男とはきちんと決着をつけた方がいいぞ。あいつはかならずお前を殺しに来るからな」
「わかりました。善処します」
「それでは、他に聞きたいことはないかのぉ…… なければ、今からお前の頭にこの世界の知識を送るぞ。ちょっと激痛が走るが我慢せぃ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
ヤバイ! 人生で二番目に強烈な痛みだった…
「では、異世界に転生するぞ。
餞別として、鑑定<全>を、ステータスに入れておいたから、きちんと後でかくにん確認すると良い。
あと、身を守れる程度の魔法なら使えるようにしといたからな。
儂からのありがたーいプレゼントじゃから、有効につかうんじゃぞ」
それよりまだ痛みがぁ……
「あと、記憶はこの世界の基本的なものだけじゃ。他のことは自分で調べるんじゃぞ」
ちょっと まだ心の準備ができて・・・
「それでは転生するぞ。二度目の人生じゃ。好きなように生きろよ! 目的を忘れるでないぞ」
その声と同時に、目の前が真っ白になり、急激に意識がなくなっていく
「・・・言い忘れておったが職業はすでにきまっておるからのぉ-!」
後から言ってはダメなこと!
それとそれ、全く自由じゃない!