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女の力では、男の力には勝てないのだろうか?
私は、再び武くんにレイプされた。
「お前には、もう俺しかいないんだ。
悪い事は言わない。
お前は、俺の女になっておけ」
「嫌……」
「だったら、コイツはどうだ?」
武くんは、そう言うと注射器を出した。
「何をするつもり?」
「覚せい剤だ。
これで、お前を薬漬けにする」
私は、逃げようとした。
だけど、それは、叶わなかった。
注射を打たれ、私の意識が揺らぐ。
「お前は、俺の女だ」
「私は、武君の女……」
「そうだ……
だから、お前は俺の言う事を何でも聞かなければいけない」
「……私は、貴方の言う事をなんでも聞く」
「よし。
良い子だ!」
私の意識は、もう消えていく……
理香、由香……
ごめん。
私は、もう……
私の意識は、ここで途切れた。