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次の日、私は、武くんの所に向かった。
「武くん。
貴方の子供が、産まれました」
私は、慰謝料を請求しようと思った。
せめてもの悪あがきのつもりだった。
「で?」
「貴方を訴えます。
貴方のせいで、私は主人と離婚されました」
「だろうね」
「だから、私は……」
「なめんなよ?」
武くんは、私の首を掴んだ。
「お前が妊娠したのは、俺の計算通りだ」
「計算?」
私は、首を傾げた。
「お前に飲ませた薬はな。
妊娠しやすくなる薬だ!
これで、お前は俺のもの。
お前は、一生俺の奴隷だ!」
武くんは、ケタケタと笑う。
そして、武くんは、私の体を押し倒す。
「やめて!」
私は、必死に抵抗した。