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するとすぐにセロのスマートフォンにボマーの座標データー届く。
「あ、玲音さん。
仕事早いなぁ―」
セロは、そう言って座標データーを開く。
「どこですますの?」
オトネがセロのスマートフォンを覗く。
「んー。
そろそろこの辺に来るっぽい」
「へ?」
萌が驚きのあまり声を出す。
するとカランコロンと店のドアの鈴の音だけが響く。
「ん?どうかしたっすか?」
太郎と清空がゆっくりと現れる。
すると萌がいう。
「え?太郎くんがボマーなの?」
太郎が不思議そうな表情で萌を見る。
「ボマー?
爆弾のことっすか?」
「違うか……だよねー」
萌が嬉しそうに笑う。
「うん?」
太郎は現状が理解できていないようだった。
「あー
来ますね」
オトネがそういうと爆音とともに何かがパン屋の前を通り過ぎる。
「……暴走族でちゅね!めーなのよ!」
桃が頬を膨らませて怒る。
「じゃ、行ってきます!」
セロがそう言って店のドアを開けて走る。
オトネもそれに続く。
「あれ?なにがあったんっすか?」
太郎が、萌に尋ねる。
「さっきねー
愛人さんから電話があったんだー」
桃がそういうと太郎が悩む。
「愛人?」
「そうでちゅよー」
桃が嬉しそうに笑う。
「あー、IGからっすか」
そして、すぐにわかった。
「で、そのIGがどうしたんだ?」
清空が尋ねる。
「あ、はい。
覚醒者が出たのです。
高校生のしかも強い子みたいで……
ヒーローも何人か負傷や死者までいるみたいです」
萌の質問に清空がうなずく。
「うむ。
私も行ったほうがよさそうだな。
して、そやつの能力とかはわかるかのぅ?」
「触れたものを爆発させる能力だそうです」
「ほほう。
触れられなければいいのではないのか?
ヒーローも弱くはないからそれぐらい気づくだろうに」
「そのへんはわかりませんが……
きっと強いんだと思います。
闇が深ければ深いほど覚醒者は、強くなれますから」
「そうだな。
でも、ま……
爆発が相手ならセロだけで十分だな。
技を使わなくてもやつなら勝てるだろう」
清空が白い歯を見せて笑った。