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「そうだね。
僕が当番の日は常に弁当はなし日にしよう」
「それは、酷いよー」
「酷くはない」
瞳は、涙目で僕を見ていた。
「これからも毎朝、よろしくね」
瞳はため息をついた。
そして、自分の部屋へ戻っていった。
僕は、そのままテレビのチャンネルを変えサスペンスドラマを見た。
こう見えても俺は、テレビっ子。
孤児院に入るまでは、ずっとテレビを見ていた。
孤児院に入ってもテレビを見ていたし、この家に引き取られてからもテレビばかりを見ていた。
誰かの声を聞いていると落ち着く。
たぶん……
僕は、ウトウトと眠りについた。