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それから、数分後。
「さぁ、ご飯出来たよ」
瞳は、そう言って出来上がったパスタを皿に移しテーブルに並べてくれた。
「いただきます」
僕は、手を合わせた。
僕は、パスタをフォークで絡め口の中に入れた。
「どう?」
瞳が、僕の目をじっと見つめている。
「美味しいよ」
「そう!よかった!」
「まさか、味見しなかったの?」
「味見はしてるよー」
「じゃ、聞かなくてもわかるだろ?」
「真白の口に合うかなーって思っただけだよー
アンタって、名前は真白のくせにお腹は真っ黒だよね」
「はははは。
僕のお腹は真っ黒ですよー」
僕は、口を尖らせて言った。