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信用できない。
けど安心してしまう。
神とはそういう存在なんだ。
以前、白銀にそう教えられたことがある。
人に安心感を与える存在が神。
だから、裏切られてもまた信用し崇めてしまう。
それ故に、恐ろしい。
ボクは、この異様な安心感からフィサフィーもまた神族なんだと直感した。
「さぁ、今日は疲れたじゃろう?
今日は休むといい。
部屋を用意しておる」
フィサフィーは、そういって薄暗い部屋のドアを開けた。
すると部屋が明るくなる。
すると拘束されている女の子がいた。
「え?この子は」
「この娘の名前はイリア。
妖精王の娘じゃ」
「妖精王……?娘??」
ボクの頭が混乱する。
「まぁ、王族じゃな」
「どうして王族の人を拘束しているのです?」
「拘束しているのは、逃げないようにするためと……
玩具にするにはこうするほうが楽じゃからだ」
「玩具?」
「ボクよ。
おなごの裸は見たことはあるかのぅ?」
「……ないです」
「だったらこの娘の裸を見るといい。
好きにしていいのじゃぞ?
妖精王の娘じゃから美しい上に魔力も高い。
その上、なかなか丈夫じゃ」
イリアが、その言葉を聞いた瞬間暴れる。
「嫌だ!
早くこの拘束具を解け!
こんなことをしてタダですむと思うなよ!?
フィサフィー!」
イリアがフィサフィーの方を睨む。
「この拘束具がある限り主は魔法が使えん。
おとなしくボクの筆おろしをするんじゃな。
それが出来んのならオークの餌になるといい」
「どちらも嫌だ!」
イリアが、魔法を唱えようとした。
しかし、呪文は発生せずに激痛が走る。
「逆らうな。
この拘束具は魔力を感知したら身体に激痛が走る機能がある。
おとなしくボクの玩具になることだ。
ボクよ、この娘を殴ってもいいい犯してもいい殺してもいい。
好きにするがいい」
フィサフィーの言葉にボクは針を髪の毛から出した。
「わかりました。
好きにします」
ボクはそういってイリアに近づいた。