09
「さ、猫くんは何食べる?」
カウンターに着いたはるかさんは、僕にそう尋ねた。
「んー。
おすすめってある?」
僕が、そう尋ねるとはるかさんが、ニッコリと笑う。
「えっとね。
味噌ラーメンも美味しいよ」
「じゃ、僕は味噌ラーメンにしようかな」
「私も味噌ラーメン!」
「あいよ」
熊さんが、なれた手つきでラーメンを作ってくれた。
ラーメンは、5分も経たないうちに出てきた。
「早いね」
僕がそう言うとはるかさんは、答えてくれた。
「この店は、早い安い美味いが売りなの!」
「へぇ……」
僕は、普通の味だろうなと思ってラーメンを口に運んだ。
「あ……美味しいかも」
「でしょ?」
僕とはるかさんは、わいわいと賑わいながらラーメンを食べた。