06
「8時!」
「時間ってすぎるのあっという間だね」
「って、ずっと待っていてくれたの?」
「うん。
そうだよー」
はるかさんが、ニッコリと笑った。
「なんか、ごめん」
僕は、小さく落ち込んだ。
するとはるかさんが、お腹を抑える。
「私、お腹が空いちゃった」
「え?」
「今日は、ラーメンが食べたい気分かな」
僕はここで男を見せなきゃね!
「わかった。
奢るよ!」
「え?ホントに?
やったなー」
はるかさんは、僕の体を抱きしめた。
「え?」
僕は、はるかさんの温もりに頬を赤らめた。
「猫くん顔真っ赤。
猫くんかわいい!」
はるかさんは、そう言って体を離し僕の手を握りしめた。