04
うまく話せるかわからない。
だけど、話してみると案外話せるもので……
はるかさんも笑顔で話をしてくれた。
僕は、それだけでしあわせだった。
はるかさんは、誰とでも明るく話せる子なんだろうな。
だから、僕の相手もしてくれるんだ。
そう思っていた。
僕は、コップに入れたビールをぐいっと飲み干した。
「お?
いい飲みっぷりだね。
もういっぱいいっとく?」
はるかさんの期待に答えなくては……
僕は、もういっぱいビールをぐいぐいっと飲み干した。
そして……
――バタン。
僕は倒れた。