02
彼女の名前は、春雨はるかさん。
僕と同じ24歳。
スタイルもよくかなり可愛い。
はるかさんと出逢ったのは入社式。
「はじめまして」
はるかさんの可愛い笑顔で僕に挨拶をしてくれた。
女の子に免疫がない僕は、その笑顔だけで恐縮してしまった。
「はじめまして。
こんにちは……」
怯える僕なんて気にしないではるかさんは、優しく微笑む。
「貴方もIT部?」
「はい。
そうです」
「じゃ、私と一緒だね!」
はるかさんが、ニッコリと笑った。
僕には、その笑顔が眩しかった。
「そ、そうなんだ……?」
「どうしたの?
顔が真っ赤だよ?」
はるかさんが、クスクスと笑う。
「ご、ごめん。
女の子と話すのって数年ぶりで……」
「あれ?高校とか大学は?」
「ずっと男子校だったんだ」
「そっか」
「うん」
そして、ブザーが鳴り入社式が始まった。