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「そのノートは数学の勉強に使おうとしていたやつでな、あの桜の木の下に忘れてしまったんだ。次の日雨の中取りに行ったら濡れないように袋に入ったノートが置かれていたんだ。」
目を細めて懐かしそうに語るおじいちゃん。
僕はそんな嬉しそうなおじいちゃんの様子に、更に春小町さんに逢いたくなった。
「じゃあ、日記帳は借りてくね。」
僕は早速家に帰ったら読もうとワクワクして立ち上がった。
「こらこら、片付けがまだ終わってないじゃないか。」
「そうだった。」
片付けの真っ最中だったことを思い出し、頭をポリポリ。
早く終わらせるために僕の片付けのスピードをアップした。