『イスカリオテの唄』
「ツギクル……アナリティクスにアクセース!
アクティブユーザーをかっくにーん!」
「そんじゃ、今日もげんきに~~~~~!
『S:I:R:E:N』! Initializing! Ready!」
「へへーん! モバイルデバイスに接続かんりょ~!
ってなわけで……やっほー! Puzzler! 美琴だよ!」
「今回も、とびっきりムズムズな謎を出しちゃうけど、
Puzzlerなら平気だよね?」
「むむ……ニューロンチェッキングプログラムが、
忍耐力の欠如急心をけんしゅつ~?
も~! せっかちさんだな~!」
「だったら、ビュビュンと!
謎解きバトルモードに移行しちゃうね!」
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
Title:『イスカリオテの唄』
僕は学校でイジメにあっている。
それはもう酷いイジメで、
お小遣いを巻き上げられたり、
授業中に後ろからコンパスの針で刺されたり、
体の目立たない部分を殴られたりなんてのはデフォ。
イジメグループの機嫌が悪い時なんかは、
寒空の下、裸にされて水をかけられたり、
学校の裏にある川で寒中水泳をさせられる。
でも、僕がイジメられていることを親は知らない。
明日には死ぬかもしれないのに、
教師は知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。
だけど、僕にはただひとりだけ味方がいる。
後ろの席に座る、武田くんだ。
武田くんは、僕が遺書を書いて自殺をしようとした時に、
自分のことのように心配してくれた。
キミがいてくれたから、僕は死なずに頑張れた。
武田くん、キミはイジメの加担者11人が、
僕に暴行を加えているをところを撮影すれば、
もうイジメはなくなると教えてくれたね。
でも、イジメはなくならないと思う。
次のイジメがすぐに始まる。
その時、僕は再びカメラを手にする。
いいシーンを撮るから、期待していてね。
キミ達は一生、僕のトモダチだ。
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
「はいはーい! 出題かんりょー!
ねえねえ、どうだった? いい感じに解けた?
そんじゃ、またあそぼーね!
バイバイ、Puzzler!」