魔女喰い(魔女のお仕事)
ああ~、退屈だあ~。
毎日が同じ景色で飽きちゃう~。
それにしても、イライラするのねえ。
なんだって言うの、あのアマ。偉そうに指図して。
私のほうが上よ。上。上に決っているの。
脳細胞低レベルな猿に言われたくないの。
でも、もういいの。偉そうに指図してきた奴とはおさらばしたのよ。なんで急にいなくなっちゃったわけ?
ホント、考えただけでもイライラしてきちゃう。
もう。いやん。老けちゃうじゃないの!
そろそろ、欲しいところよ。
お・と・こ♡
誰でもいいってわけじゃないのよ。
やっぱ、イケメンに限るってね。
逆ナンでもしてこようかしら。
海の見えるあの海岸に、きっといい男がサーフィンでもしているのよね。
私にかかればイチコロなんだから。
でも、本当。人生飽きちゃったあ。
ここ最近、みんな状況が変わっちゃって。取り残された感じよねえ。
私のお仕事は、もうないの?勝手にやっちゃって言い訳?
さくら「ちょっと、待ちな!」
なに?このアマ!偉そうに!!無視よ。私に声かけてんじゃないね。
さくら「ちょっと、そこの美人のお姉さん」
「え?私の事?」やだ。条件反射で振り向いちゃったじゃないの。この女。なんなの?
さくら「どこへ行かれる予定ですか?もし良かったら、一緒にお茶でもしませんか?」
え?ナンパ??女にナンパされるなんて初体験なんですけどぉ。
「これから、海に男をハンティングしようかと思ってるんだけど、あなたもなかなかの美人だから一緒に行く?」
あいにく、私は女には興味ないのよ。この女を手懐けて男を総取りしちゃおうかしら。
さくら「それは楽しそうね。でも、男をハンティングする前に。あなたをハンティングさせて頂戴」
は?なんなのこのアマ。私は男が欲しいの。女に興味ないって言ってんだろ。