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いじめのつもりはない

小学生の頃、友達とかくれんぼをして、みんながなかなか見つからず、どうやらみんなが意地悪してかくれんぼの範囲を越えて俺に見つからないようにどこかに行ってしまったようで、ひとり鬼として、ずっと探し続け、陽が沈んできたので、仕方なく、泣きながら自転車に乗って急いで家に帰ろうとして、途中、車に撥ねられ、幸い、車がスタートしたばかりで、スピードがなく、こっちの自転車が壊れた程度で大怪我もなく、事故の原因は、俺が泣きながら急いで家に帰ろうと自転車のスピードを出し過ぎ、急に角を飛び出したのが原因で、それなのに車を運転していた方が、ひどく俺を心配していて、子供ながらに申し訳なく感じたのを覚えています。ぶつかって壊れた自転車と俺を乗せて、家まで送ってもらい、軽いケガで済みました。かくれんぼで俺をひとりにした友達たちは、俺がそんな事故に会ったことも知らず、こちらも、そう言うことがあったとは教えず、友達を続けました。彼らにとっては、軽いいたずらのつもりだったのでしょうし、自転車のスピードを出し過ぎたのは自分の責任だからと思ったので。

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