スマフォ
「なに、慌てて探してるの」
「お、お前、俺のスマフォ、どこへやった?」
「探し物は、これ?」
「か、返せよ」
「そんなに慌てなくても大丈夫、私、心が広いから、昔の女の画像が一杯残ってても、怒らないから。でも、私の画像が盗撮っぽいのばかりなのは、気に入らないわね?」
「当たり前だろ、俺をストーカーしている証拠画像だから。一杯あったら、警察も動いてくれてるさ」
「あら、これからたくさん私と一緒に撮りましょ、どうせ、もう昔の女との思い出は増えないんだし」
「お前、さっきから、何を言ってるんだ、昔の女って、こいつは買い替えてから、今の彼女しか撮ってねぇぞ」
「だから、あの女は過去の女になったから、これからは、私との思い出をたくさん撮りましょ」
「てめぇ、彼女に何をした!」
「私たちの幸せのため、過去の女になってもらっただけよ」
「ふざけるなっ!」