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女体化と彼女の妊娠

それだけではなく、肉体が変化していくのが分かったんだ。
筋肉が盛り上がり、骨格も変化し、さらには皮膚の色も変わり始め、最後には怪物のような姿に変わってしまったのである。
(やべぇ! これじゃ人前に出られねぇじゃねえか!)
と思った瞬間だった。
突然後ろから抱きつかれてしまったのだ!
振り返るとそこにいたのはニーナであり、彼女は微笑みながら言ったのだ。
「可愛い姿になったじゃない」
そして、そのままキスをされてしまったんだ。
その瞬間、俺の身体に更なる変化が訪れたのである。
何と今度は身長が伸び始めただけでなく、全身が丸みを帯びていき胸が膨らんできたのだ。
しかも髪型まで変わっていき髪型はショートヘアからロングヘアーへと変化したのである。
更に顔つきや体格までも変わっていき、次第に可愛らしい女性へと変貌を遂げたのだった。
それを見ていたニーナは嬉しそうに微笑んだ後で俺に言ったのだ。
「可愛い姿になったじゃない、凄く綺麗よ」
と言われたのだが、俺は恥ずかしくて俯く事しか出来なかった。
そしてニーナは俺の手を握ってきて、こう言ったのだ。
「行きましょう、二人で一緒に冒険しましょう」
と言われて俺は頷き、手を握り返したんだ。
こうして俺は新しい自分を手に入れたんだ。
その後、俺たちは他の冒険者達を蹴散らして様々なクエストをこなしていき、どんどんレベルを上げていく事になるのだった。
しかしある時を境に、俺の身体に異変が起きたのである……。
どうやらレベルが上がる度に少しずつではあるが女性化していくようなのだ。
しかも身体だけではなく心までも変化していき、次第に異性に興味を持つようになっていったのだ。
そんなある日の事だった。
街で買い物をしている途中、ふと目に入った店に入ってみると
そこは女性向けのアクセサリーショップだったようで色々と眺めているうちにある一つの指輪に目が留まったんだ。
その指輪は、なんと婚約指輪だったらしく、値段も手頃なものだったんで買って帰る事にしたんだ。
「ただいま」
と言うと、ニーナが出迎えてくれたんだ。
「お帰りなさい、今日は遅かったわね」
と聞かれたので事情を説明したところ、彼女は嬉しそうに微笑んでくれたんだ。
そして、俺に抱きついてきてキスしてきたのである。
それからというものの、俺達は毎日のように愛し合うようになったのだ。
「ねぇ、今日もしようよ」
と誘われるままに寝室へ行き、ベッドの上で絡み合った。
最初はぎこちなかった行為も徐々に慣れてきたのか今ではお互いを求め合うようになっていたのだ。
「ねぇ、そろそろ子供が欲しいわ」
と言われ、俺は思わずドキッとした。
確かに彼女との子供なら欲しいと思うし、何より俺自身も子供が欲しかったのだ。
だから俺達は結婚することになったんだ!
結婚式は盛大に行われ、大勢の人達が祝福してくれた。
そしてその夜、ついに初夜を迎えることになったのである。
緊張しながら待っていると、彼女が入ってきたのだがその姿はとても美しく艶めかしかった。
その姿を見ているだけで興奮してしまい、我慢できずに押し倒してしまったんだ。
そうすると彼女もそれに応えるようにキスをしてくれたんだ。
それから俺たちは一晩中愛し合ったのだった。
翌朝目を覚ますと隣に素肌のまま寝ている彼女の姿があったんだが、
その姿はまるで女神のように美しかったので見惚れてしまっていたんだ。
「おはよう、昨日は凄かったわね」
と言われ、恥ずかしくなった俺は思わず顔を背けてしまった。
それからというもの、俺達は幸せな日々を送っていたんだがある日の事、突然彼女が姿を消したんだ。
必死に探し回ったものの結局見つからず途方に暮れていると、ふとある考えが頭に浮かんだんだ。
もしかしたらと思い、俺はある場所へと向かったのだった。
その場所とは、かつて二人で訪れたあの遺跡である。
そして最深部まで辿り着いた時、そこには彼女がいたのである。
しかも彼女は素肌のまま鎖で繋がれており身動きが取れなくなっていたのだ。
急いで助け出したのだが、彼女は酷く衰弱しておりまともに会話すら出来なかったのである。
仕方なく彼女を連れ帰り介抱することにしたのだが……数日後には元気を取り戻してくれたようで安心したぜ。
ただ一つだけ気になることがあったんだが、それは彼女のお腹が大きくなっていたことだ。
「もしかして妊娠したの?」
と聞くと彼女は微笑みながら答えた。
「うん、赤ちゃんが出来たみたい」
そう言われて俺は嬉しくて泣いてしまった。
だって愛する人との愛の結晶が宿ったんだから泣くに決まってるだろ?
それからというもの、俺達は幸せな日々を送っていたんだ。
そんなある日の事だった、彼女が突然産気づいたと思ったら陣痛が始まり出産が始まったんだ。
「頑張ってくれ、もうすぐ産まれるぞ!」
そう言いながら手を握ると彼女は微笑みながら頷いてくれたんだ。
そしてついにその時が来た!
彼女が一際大きな声を上げたかと思うと、次の瞬間には赤ちゃんの産声が聞こえてきたんだ。
無事に産まれたことに安堵していると、彼女が話しかけてきたんだ。
「ありがとう、貴方のおかげでこの子を産むことができました」
と言われたので俺は思わず照れてしまったんだが、それと同時にある疑問が浮かんだのだ。
それは彼女のお腹の大きさについてである。
明らかに出産前よりも大きくなっていたのだが、果たして本当に産めたのだろうか?
そんなことを考えているうちに彼女は再び口を開いたのである。
「実はね、この子を産んだ後にもう一度妊娠しちゃったみたいなの……」
と恥ずかしそうに言う彼女に対して俺は言ったんだ。
「そうか、じゃあ今度は俺が頑張る番だな」
そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑んでくれたのだった。

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