痴女の誘い
「ほら、見えてるんでしょ、おっぱい、ぷるんぷるんって」
幽霊でも揺らすと揺れるようである。彼女は俺の目の前で生乳をさらけ出して、揺らしていた。
「ほらほら、おっぱい、好きでしょ、好きなだけ触らせてあげる」
生前なら、絶対にしないようなことを彼女はしていたが、俺はその誘惑を無視し続けた。
「本当に好きなだけ触らせてあげる。ね、ね、触りたいでしょ、ほらほら、おっぱい」
「バカ言え、幽霊のおっぱいなんてどうやって触るんだ。触りたければ、死んで、お前の仲間になれってことだろ。できるか」
「なに、私の仲間になるのそんなにいや?」
「当たり前だ。俺は生きてる。お前は、もう死んでいるんだ、さっさとあの世に行け」
「冷たい、化けて出ても知らないからね」
「もう、化けて出てるだろ」
「あ、そっか・・・」
「お前、死んでもどこか抜けてるな」